診療支援
薬剤

インドメタシンナトリウム新様式
2190
indometacin sodium
インダシン Indacin(ノーベル)
 静注用:1mg/V(インドメタシンとして)

適応

以下の疾患で保存療法(水分制限,利尿薬投与等)が無効の場合:未熟児の動脈管開存症 注意臨床症状(呼吸困難,連続性心雑音,precordial pulsation,心肥大,肺うっ血等)又は超音波検査法で動脈管開存症と確定診断された患児のみ適用を考慮.尚,可能な限り超音波ドップラー法で動脈管開存を介した左-右シャントの存在やその程度を評価した上で適用を考慮

用法

生後時間に応じ以下の用量(mg/kg)を12~24時間間隔で3回静注 ►投与後に無尿又は著明な乏尿(0.6mL/kg/hr未満)→腎機能が正常化するまで次の投与は行わない ►1或いは2回目の投与後動脈管の閉鎖が得られた場合,以後の投与は行わずに経過観察しても差し支えない ►投与終了後48時間以上経過して,動脈管が閉鎖している場合は,追加投与の必要なし ►追加投与:動脈管が再開した場合,上記用量を12~24時間間隔で1~3回追加投与可.追加投与後も本剤による動脈管閉鎖が得られなかった場合は,閉鎖手術を考慮 注意

①静注に際し,緩徐に投与

②静注の最適投与時間は確立されていないが,20~30分かけて投与することが望ましいとの報告(脳,上腸間膜動脈等の血流が低下し,ショック,壊死性腸炎等の恐れ)

禁忌

1)動脈管依存性の先天性心疾患(肺動脈閉鎖,ファロー四徴症,大動脈縮窄症等)(十分な肺又は全身血流確保のために,動脈管の開存が必要であり,動脈管の閉鎖はこれらの症状を悪化)

2)重篤な腎機能障害(血管拡張性のPGによって腎血流が維持されている患児では,PG合成阻害作用により悪化)

3)高度の黄疸(ビリルビンの血中濃度が上昇)

4)消化管出血(PG合成阻害作用に基づく胃粘膜防御能の低下,又は消化管への直接刺激作用により悪化)

5)頭蓋内出血(悪化)

6)血小板減少症(悪化)

7)血液凝固障害(血小板凝集能を抑制するため悪化)

8)壊死性腸炎又はその

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