診療支援
薬剤

エポプロステノールナトリウム新様式
219
epoprostenol sodium
フローラン Flolan(GSK)
 静注用:0.5・1.5mg/V(静注用フローラン専用溶解液50mL/Vあり)
エポプロステノール(0.5・1.5 各社)

適応

肺動脈性肺高血圧症 注意

1)肺動脈性肺高血圧症と診断された患者にのみ使用

2)使用にあたっては最新の治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討

3)先天性心疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症については,Eisenmenger症候群或いは術後に肺高血圧の残存している患者のみ使用

4)他の血管拡張薬で十分な治療効果が得られない場合に適用を考慮

5)特発性又は遺伝性肺動脈性肺高血圧症及び結合組織病に伴う肺動脈性肺高血圧症以外の肺動脈性肺高血圧症における安全性・有効性は未確立

6)〔ヤンセン製品のみ〕成人では,特発性又は遺伝性肺動脈性肺高血圧症及び結合組織病に伴う肺動脈性肺高血圧症以外の肺動脈性肺高血圧症における安全性・有効性は未確立

7)〔ヤンセン製品のみ〕小児では,特発性又は遺伝性肺動脈性肺高血圧症及び先天性心疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症以外の肺動脈性肺高血圧症における安全性・有効性は未確立

用法

成人投与開始時:2ng/kg/分の投与速度で精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)により持続静脈内投与開始 ►患者の状態(症状,血圧,心拍数,血行動態等)を十分観察しながら15分以上の間隔をおいて1~2ng/kg/分ずつ増量し,10ng/kg/分までの範囲で最適投与速度を決定 ►増量時に潮紅(軽微なものを除く),頭痛,嘔気等の副作用の発現が重要な指標となる.このような症状が軽度でも認められた場合にはその後の増量を中止し,それらの症状が消失しない場合には15分以上の間隔をおいて2ng/kg/分ずつ減量 継続投与:最適投与速度で維持し,定期的に観察し症状に応じて投与速度を適宜調節 ►患者の状態(症状,血圧,心拍数,血行動態等)を観察しながら15分以上の間隔をおいて1~2ng/kg/分ずつ増減 小児〔ヤンセン製品のみ〕投与開始時:0.5~2ng/kg/分の投与速度で精密持続点滴装置(シリンジポンプ又

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