診療支援
薬剤

トレプロスチニル新様式運転△
219
treprostinil
トレプロスト Treprost(持田)
 注射液:20・50・100・200mg/20mL/V

適応

肺動脈性肺高血圧症(WHO機能分類クラスⅡ,Ⅲ及びⅣ) 注意

1)使用にあたっては最新の治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討

2)先天性短絡性心疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症については,Eisenmenger症候群或いは術後に肺高血圧の残存している患者にのみ使用

3)経口肺血管拡張薬で十分な治療効果が得られない場合に適用を考慮

4)特発性肺動脈性肺高血圧症,遺伝性肺動脈性肺高血圧症及び結合組織病に伴う肺動脈性肺高血圧症以外の肺動脈性肺高血圧症における有効性及び安全性は未確立

用法

1.25ng/kg/分の投与速度で持続静脈内投与又は持続皮下投与を開始.この初期投与速度が全身性の副作用により耐えられない場合は,投与速度を0.625ng/kg/分に減量.状態を十分に観察しながら,原則,最初の4週間は,1週間あたり最大1.25ng/kg/分で増量し,その後は臨床症状に応じて1週間あたり最大2.5ng/kg/分で増量し,最適投与速度を決定.1週間あたり1.25又は2.5ng/kg/分を超えて増量する場合,忍容性を十分確認しながら慎重に投与.最適投与速度の決定にあたっては,本剤の副作用と肺高血圧症状の改善を指標とする 注意

①投与開始時及び投与速度調節の際は症状をよく観察し,心拍数,血圧等血行動態の変化による副作用の発現に留意し,異常の際は本剤の減量等処置

②肺高血圧症状が急激に増悪の恐れ→突然の投与中止又は急激な減量回避

③本剤の減量中又は投与中止後に症状の悪化又は再発→状態に注意し,適宜増量又は再投与する等の適切な処置

④T1/2は0.8~4.6時間であるため,長時間投与を中止した後再開の際は投与速度を再設定

⑤投与経路変更の際は,原則,同一用量で変更し,変更後は症状をよく観察

⑥肝障害において,0.625ng/kg/分から開始し,慎重に増量

⑦国内外で290ng/kg/分を超えた投与速度の経験は少

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