診療支援
薬剤

マシテンタン
219
macitentan
オプスミット Opsumit(ヤンセン)
 :10mg

適応

肺動脈性肺高血圧症 注意

1)WHO機能分類クラスIにおける有効性及び安全性は未確立

2)最新の治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討

用法

10mgを1日1回経口

禁忌

1)妊婦・妊娠

2)重度の肝障害(使用経験がない.又,類薬で重篤な肝障害の報告)

3)強いCYP3A4誘導薬(リファンピシン,セイヨウオトギリソウ含有食品,カルバマゼピン,フェニトイン,フェノバルビタール,リファブチン)を投与中

4)過敏症

注意

〈基本〉

➊投与に際し,以下について説明及び指導し,妊娠する可能性のある女性には本剤投与開始前及び投与中は1カ月に1回妊娠検査を実施

a)妊娠中に本剤を服用した場合の胎児に及ぼす危険性

b)投与中及び投与中止後1カ月間は確実な避妊法を用いるとともに,妊娠した場合若しくはその疑いがある場合には,医師に直ちに連絡

②他のエンドセリン受容体拮抗薬で肝酵素値上昇→肝機能検査を必ず投与開始前に行い,投与中は,必要に応じて肝機能検査を定期的に実施.投与中に臨床的に顕著にAST,ALT値が上昇の際は,これら肝酵素値上昇に伴いビリルビン値が基準値上限の2倍を超える場合,又はこれら肝酵素値上昇に伴い黄疸等の肝障害の徴候を伴う場合には中止

③Hb減少が起こる可能性→投与開始前及び投与中は必要に応じてHb濃度を定期的に測定することが望ましい

④肺静脈閉塞性疾患で,血管拡張薬を使用した場合に肺水腫の発現が報告→本剤を投与しないことが望ましい.又,肺水腫の徴候の際は肺静脈閉塞性疾患の可能性を考慮.疑われた場合には中止

⑤重度の腎障害では,低血圧及び貧血が起こる可能性→血圧及びHbの測定を考慮

⑥血管拡張作用を有するため,患者が有害な影響を受ける可能性がある状態(降圧剤投与中,安静時低血圧,血液量減少,重度の左室流出路閉塞,自律神経機能障害等)にあるか十分検討

〈その他〉海外臨床試験で,月経障害,卵巣嚢胞,白血球減少症及び

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