適応
重症α1-アンチトリプシン欠乏症 注意慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気流閉塞を伴う肺気腫等の肺疾患を呈し,かつ重症α1-アンチトリプシン欠乏症〔血清α1-アンチトリプシン濃度が50mg/dL未満(ネフェロメトリー法)〕と診断された患者に使用
用法
60mg/kgを週1回点滴静注 注意患者の様子を観察しながら約0.08mL/kg/分を超えない速度で点滴静注
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
〈適用上〉
①調製時
a)添付の溶解液を用いて溶解.薬剤バイアルに溶解液全量(20mL)を無菌的に加えた後,泡立てないよう円を描くように回して溶解(激しく振とうしない)
b)溶解後は常温(15~25℃)で保管し,3時間以内に投与
c)溶解後の残液の再使用や保存は不可
②投与時
a)粒子状物質及び変色の有無を投与前に目視で検査.目視で微粒子が認められる際は投与不可
b)他剤との混注を避け,単独で投与
〈取扱上〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項→ 2.記録の保存参照
患者背景
〈合併・既往〉
①IgA欠損症(抗IgA抗体保有患者では過敏症反応を起こす)
②溶血性・失血性貧血(ヒトパルボウイルスB19に感染した際には発熱と急性の貧血を伴う重度の全身症状を起こす)
③免疫不全患者・免疫抑制状態(ヒトパルボウイルスB19に感染した際には持続性の貧血を起こす)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施
副作用
〈重大〉ショック,アナフィラキシー 〈その他〉
1)神経系障害(頭痛)
2)胃腸障害(腹部不快感,下痢,消化不良)
3)皮膚及び皮下組織障害(乾癬,発疹)
4)一般・全身障害及び投与部位の状態(胸痛,疲労,注入に伴う反応)
5)筋骨格系及び結合組織障害(筋痙縮,筋骨格痛)
6)傷害,中毒及び処置合併症(転倒)
7)臨床検査(血圧上昇)
8)呼吸器,胸郭及び縦隔障害(
関連リンク