診療支援
薬剤

プロプラノロール塩酸塩新様式E
290
propranolol hydrochloride
ヘマンジオル Hemangiol(マルホ)
 シロップ小児用:0.375%

適応

乳児血管腫 注意

1)本剤についての十分な知識と乳児血管腫の治療経験を持つ医師が,有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ投与

2)原則として全身治療が必要な増殖期の乳児血管腫に使用

用法

1日1~3mg/kgを2回に分け,空腹時を避けて経口 ►1日1mg/kgから開始し,2日以上の間隔をあけて1mg/kgずつ増量し,1日3mg/kgで維持 ►状態に応じて適宜減量 ►風味‍ 注意

①次の表を参考に,1日投与量を2回に分け,9時間以上あけて投与.又,患者の体重に応じ,投与量を調整

②薬剤を吐き出した場合でも追加投与禁

③低血糖を起こす恐れがある為,空腹時の投与を避け,授乳中・食事中又は直後に投与.食事を十分に摂取していない,又は嘔吐している場合は投与禁

④治療にあたっては経過を十分観察し,投与開始24週間を目安に有効性を評価し,本剤による治療継続の必要性を検討

禁忌

1)過敏症

2)気管支喘息,気管支痙攣の恐れ(気管支を収縮し,喘息症状が誘発又は悪化)

3)低血糖(低血糖を悪化させ易く,その症状をマスクし発見を遅らせる危険性)

4)重度の徐脈,房室ブロック(Ⅱ,Ⅲ度),洞房ブロック,洞不全症候群(症状悪化)

5)心原性ショック(心機能を抑制し,症状悪化)

6)コントロール不良の心不全

7)重度の低血圧症

8)重度の末梢循環障害(レイノー症候群,壊疽等)(症状が悪化)

9)褐色細胞腫,パラガングリオーマ(血圧が急激に上昇)

10)異型狭心症(症状悪化)

注意

〈基本〉

①初回投与時及び増量時は,小児科医との連携の下,心拍数,血圧,呼吸状態,血糖値等を少なくとも投与2時間後まで1時間毎に確認

②急性の気管支・肺の異常,呼吸困難及び喘鳴を伴う下気道感染が認められた場合は投与禁

③本剤は低血糖から回復する為のカテコールアミンの作用を抑制する可能性及び低血糖の症状(頻脈,振戦等)をマスクする可能性があるので注意.特に,食事

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