診療支援
薬剤

スチムリマブ(遺伝子組換え)新様式
6399
sutimlimab(genetical recombination)
エジャイモ Enjaymo(サノフィ)
 点滴静注:1.1g/22mL/V

適応

寒冷凝集素症 注意

1)古典的補体経路阻害の為,髄膜炎菌をはじめとする莢膜形成細菌による感染症が発症しやすくなる可能性.本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上,投与の是非を慎重に検討し,適切な対象患者に使用.又投与に際しては,原則,投与開始の少なくとも2週間前までに髄膜炎菌及び肺炎球菌に対するワクチンを接種

2)溶血のため赤血球輸血が必要と考えられる患者を投与の対象

用法

1回6.5g又は7.5gを点滴静注.初回投与後は1週後に投与し,以後2週間の間隔で投与 注意

①体重75kg未満の場合は6.5g,体重75kg以上の場合は7.5gの投与量を目安

②規定の投与間隔を超えた場合は,可能な限り早期に投与し,その後は用法・用量の投与間隔を遵守.最終投与からの期間が17日を超える場合は,血中濃度の低下によりブレイクスルー溶血の恐れがあり,初回投与に準じた用法・用量の投与スケジュールで治療を再開

!警告

1)古典的補体経路阻害の為,髄膜炎菌,肺炎球菌,インフルエンザ菌等の莢膜形成細菌による重篤な感染症の発症があり,特に髄膜炎菌感染症は急激に重症化し,死亡の恐れもある.次の点に十分注意

a)髄膜炎菌等による感染症の初期徴候(発熱,頭痛,項部硬直等)に注意して観察を十分に行い,髄膜炎菌等の感染症が疑われた場合には,直ちに診察し,抗菌剤の投与等の適切な処置

b)原則投与前に髄膜炎菌及び肺炎球菌に対するワクチンを接種.必要に応じてワクチンの追加接種を考慮

c)髄膜炎菌感染症は致命的な経過を辿ることがある.緊急時に十分に措置できる医療施設及び医師の下で,或いは髄膜炎菌感染症の診断及び治療が可能な医療施設との連携下で投与

d)髄膜炎菌等の感染症のリスクについて説明し,感染症の初期徴候を確実に理解させ,感染症関連症状が発現した場合には主治医に連絡するよう患者に注意を与える

2)寒冷凝集素症に十分な知識を持つ医師の下で

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