診療支援
薬剤

ヘミン新様式
6349
hemin
ノーモサング Normosang(オーファン)
 点滴静注:250mg/10mL/A

適応

急性ポルフィリン症患者における急性発作症状の改善 注意

1)臨床症状及び生化学検査等により急性ポルフィリン症と診断された患者に投与

2)急性発作の予防効果は未確認→予防的には使用不可

用法

3mg/kgを1日1回,4日間点滴静注.但し,1日あたりの投与量は250mgを超えない

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①投与時に血管炎,静脈炎が発現→観察を十分に行い,異常の際は,投与部位を変更等処置

②1Aあたり21.4mgの鉄を含有.再投与による鉄蓄積の懸念→血清フェリチン値等の鉄の体内蓄積量に関する検査を行い,鉄過剰が疑われる場合には,必要に応じて瀉血等の処置

③1Aあたり1gのエタノールを含有→問診等により投与の可否を判断し,投与後は患者の状態を十分に観察

➍貴重な人血液を原材料として製剤化.原材料となった献血者の血液については,HBs抗原,抗HCV抗体,抗HIV-1抗体,抗HIV-2抗体及び梅毒マーカーが陰性であることを確認している.又,HIV-1RNA,HBV DNA及びHCV RNAについては個々の血液について,HAV RNA及びヒトパルボウイルスB19 DNAについてはプールした血液について核酸増幅検査(NAT)を実施し,適合した血液を使用している.当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在するが,その後の製造工程である,強酸(ギ酸)存在下での加熱処理,脂性溶媒存在下での加熱処理によるウイルスの不活性化・除去処理を実施しており,本剤投与によるHTLV-1をはじめとする感染症の報告はない.投与に際しては,その旨の患者又はその保護者への説明を考慮

〈適用上〉

①調製時

a)ポリ塩化ビニル(PVC)容器中ではガラス瓶や他のプラスチック容器中よりも早くヘミンが分解→希釈にはPVC容器を用いないことが望ましい

b)希釈後放置することで分解する可能性→速やかに投与を開始し,希釈後1時間以内

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