診療支援
薬剤

パチシランナトリウム新様式
129
patisiran sodium
オンパットロ Onpattro(アルナイラム)
 点滴静注:2mg/mL(10mg/5mL/V)

適応

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー 注意

1)適用にあたっては,最新のガイドラインを参照し,トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの診断が確定していることを確認

2)肝移植後患者への有効性及び安全性は未確立

用法

3週に1回0.3mg/kgを点滴静注 体重が104kg以上には3週に1回31.2mgを点滴静注.何れの場合も70分間以上(投与開始後15分間は約1mL/分,その後は約3mL/分)かけて投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①infusion reactionの発現可能性.infusion reactionは主に投与中又は投与開始2時間以内に多く報告.当該症状の軽減の為,次の前投薬を本剤投与の度に少なくとも投与60分前に投与.尚患者の症状,状態により前投薬の投与量の調整を考慮

a)コルチコステロイド(デキサメタゾン10mg又は同等薬)(静脈内投与)

b)アセトアミノフェン(500mg)(経口投与)

c)H1拮抗薬(クロルフェニラミン5mg又は同等薬)(静脈内投与)

d)H2拮抗薬(ファモチジン20mg又は同等薬)(静脈内投与)

②infusion reactionの症状が発現した場合,本剤の投与速度を下げる又は中断し適切な処置(副腎皮質ホルモン剤等の治療又は適切な対症療法,抗ヒスタミン剤,解熱鎮痛剤又は抗炎症剤等).症状消失の後,投与速度を下げて再投与.重度のinfusion reaction発現の場合は中止

➌本剤の血清中トランスサイレチン(TTR)蛋白質減少により,血清中VA減少を招く事から,VA補給を患者に指導.尚1日推奨用量は約2,500IUであり,推奨用量を超えて補給しない.又VAの欠乏により眼症状(例:夜盲)等発現の恐れがある為注意

④トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者は心筋症等の心症状を伴うことが多い.本剤との因果関係は明

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