診療支援
薬剤

エラペグアデマーゼ(遺伝子組換え)新様式
3959
elapegademase(genetical recombination)
レブコビ Revcovi(帝人)
 筋注:2.4mg/1.5mL/V

適応

アデノシンデアミナーゼ欠損症

用法

0.2mg/kgを1週間に1回筋注(増減),1回当りの最大投与量は0.3mg/kg.但し,速やかにアデノシンデアミナーゼ活性上昇の必要がある場合は1回0.2mg/kgを1週間に2回筋注可 注意

①投与中は血清中アデノシンデアミナーゼ(ADA)活性値,リンパ球数等の免疫に関する臨床検査値,臨床症状等を定期的に確認し,患者の状態に応じて投与量を調節.投与量の調節は,原則として4週毎に検討し1回あたり0.033mg/kgまでの範囲で増減

②通常本剤の投与は1週間に1回であるが,免疫不全症状が重度であり,速やかにADA活性上昇の必要がある場合にのみ,1回当りの最大投与量を0.2mg/kgとした上で投与回数を週2回(3~4日に1回:1週当りの最大投与量として0.4mg/kg)にする事が可

注意

〈適用上〉

①薬剤調製時

a)使用後の残液は細菌汚染の恐れ→再使用しない

b)他の製剤との混注は回避

〈取扱上〉

①外箱開封後は遮光して保存

②冷蔵(2~8℃)で保管し凍結したものは使用しない

〈その他〉本剤0.167~0.4mg/kg/週を投与した国内第Ⅲ相試験及び海外第Ⅲ相試験において抗エラペグアデマーゼIgM抗体が2/10例に認められたが,有効性及び安全性への影響は認められていない

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物を用いた乳汁移行試験は未実施)

相互

〈併用注意〉

1)ビダラビンネララビンの作用に影響を及ぼす恐れ.併用回避が望ましい(本剤のADA活性により当該薬剤が代謝)

2)ペントスタチン:作用減弱の恐れ.併用回避が望ましい(当該薬剤のADA酵素の阻害により本剤の効果減弱の恐れ)

副作用

注射部位(注射部位不快感)

動態

(0.233mg/kgを週1回反復筋肉内投与した時の定常状態)Cmax:34.91μmol/h/mL Tmax:27.3時間 T1

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