診療支援
薬剤

デフィブロチドナトリウム新様式
391
defibrotide sodium
デファイテリオ Defitelio(日本新薬)
 静注:200mg/2.5mL/V

適応

肝類洞閉塞症候群(肝中心静脈閉塞症) 注意重症又は重症化の恐れのある肝類洞閉塞症候群の治療に使用

用法

1回6.25mg/kgを1日4回2時間かけて静注 注意

①原則6時間ごとに一定の速度で静注

②投与は21日間以上を目安として肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状回復まで継続するが,肝類洞閉塞症候群の徴候及び症状並びに本剤投与によるリスクを考慮して継続の可否を慎重に判断

!警告

1)重篤な副作用により致命的な経過を辿る事があるので,投与は緊急時に十分対応できる医療施設で,造血幹細胞移植,造血器悪性腫瘍の治療,がん化学療法に関して十分な知識・経験を持つ医師の下で本剤の投与が適切と判断される症例に対して行う

2)投与により,重篤な出血(脳出血,頭蓋内出血,肺出血,肺胞出血等)発現の恐れ.患者の状態を十分に観察し,重篤な出血→中止

禁忌

1)過敏症

2)出血患者(脳出血,肺出血,血胸,胃腸出血,吐血,重度の血尿等)(出血を助長)

3)血栓溶解剤〔ウロキナーゼ,組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)製剤(アルテプラーゼ〈遺伝子組換え〉,モンテプラーゼ〈遺伝子組換え〉)〕投与中

注意

〈基本〉

①投与前24時間以内は血栓溶解剤(ウロキナーゼ,t-PA製剤)の投与禁

②投与前12時間以内はヘパリン製剤(未分画ヘパリン製剤又は低分子量ヘパリン製剤)を投与しない事が望ましい

③投与後24時間以内は血栓溶解剤及びヘパリン製剤を投与しない事が望ましい

④大量出血リスクを伴う外科的手術又は侵襲的手法を施行する患者に対しては投与を一時的に中断

〈適用上〉

薬剤調製時の注意

a)無菌的に調製を行う

b)5%ブドウ糖又は生食液を用いて4~20倍希釈

c)バイアルは1回使い切り.残液をその後の投与に使用禁

d)希釈した液は常温で保存の場合,4時間以内,冷蔵条件下(2~8℃)で保存の場合,24時間以内に投与開始

薬剤投与時の注意:本剤は独立したラ

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