適応
1腎機能検査(分腎機能測定による)
2乳癌,悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定
注意センチネルリンパ節生検は,本検査法に十分な知識と経験を有する医師のもとで,実施が適切と判断される症例において実施.尚,症例の選択にあたっては最新の関連ガイドライン等を参照し,適応となる腫瘍径や部位等について十分に検討
用法
120~40mgを静注後,膀胱鏡で初排泄時間を調べる 2乳癌:通常20mg以下を悪性腫瘍近傍又は乳輪部皮下に適宜分割投与 悪性黒色腫:通常4~12mgを悪性腫瘍近傍又は皮内数カ所に適宜分割投与 注意2可能な限りラジオアイソトープ法を併用することが望ましい.その際に,併用する薬剤の添付文書を参照
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①ショックを起こすことがあるので,適応の選択を慎重に.注入から検査終了まで,安静にさせ十分な観察
②1注入から検査終了まで被検者に横臥又は座位をとらせる等安静にさせ観察
➌2既存の情報を踏まえ,患者又はその家族に対し必要性及び限界等を十分に説明し同意を得た上で実施
〈適用上〉
①1健常者の初排泄時間は3~5分で,遅くとも10分以内であれば機能異常ではない.腎機能障害がある場合,初排泄時間は遅延.他に,色素が尿中排泄最高濃度に達する時間(正常5~7分),排泄持続時間(正常90分)を調べる場合もある
〈その他〉
①(外国)気管支喘息の既往歴のある高齢者で致死的な心停止の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①アレルギー素因
②高血圧(悪化)
〈妊婦〉妊B2有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉慎重に(血圧上昇,徐脈等が起こり易い)
副作用
〈重大〉ショック 〈その他〉
1)過敏症(発疹等)
2)循環器(血圧上昇,徐脈)
3)消化器(悪心・嘔吐)
動態
血中濃度:(健康成人20mg静注)注射直後にピーク,その後急速に降下し2~3時間後にはほとんど認められない 排泄:正常者尿中初排泄時