診療支援
薬剤

イヌリン新様式
7225
inulin
イヌリード Inulead(富士薬)
 :4g/40mL/V

適応

糸球体濾過量の測定による腎機能検査

用法

1Vを加熱溶解後,日局生食液360mLに希釈し,A法で投与.18歳以下では患者の状態,体格を考慮しB法を用いることも可 A法:初回量として,150mLを1時間に300mLの速度で30分間,次いで維持量として150mLを1時間に100mLの速度で90分間点滴静注 B法:初回量として,1時間に8mL/kg(最大1時間に300mL)の速度で30分間,次いで維持量として,1時間に以下の計算式を用いて算出した投与量(最大1時間に100mL)の速度で120分間点滴静注.尚,120分間の維持量投与中に排尿が認められなかった場合は,維持量の投与時間を150分間まで延長可 ►維持量(mL)=0.7×推定糸球体濾過量(mL/min/1.73m2)×体表面積(m2) 注意本剤投与前後の水負荷,採血及び採尿,イヌリンクリアランスの計算は以下の通り実施 〔A法〕

①本剤投与開始約30分前に水500mLを飲ませる

②本剤投与中も尿量相当分(約60mL)の水を採尿ごとに飲ませる

③本剤投与開始直前に採血・採尿し,ブランク測定用とする

④本剤投与開始30分後に完全に排尿させ,排尿完了時刻を0分とする.正確な糸球体濾過量の測定結果を得るためには膀胱を空にする必要がある

⑤排尿完了の約15分後から30分間隔で3回,点滴の他側静脈より5mLずつ採血し,採血後,遠心分離し血清2mLを得る

⑥排尿完了から30分間隔で90分まで3回採尿し,それぞれの採尿時間とその尿量を正確に測定

⑦定量した尿中イヌリン濃度(mg/dL),血清中イヌリン濃度(mg/dL)及び1分間尿量(mL/min)から計算式*を用いてイヌリンクリアランスを算出し,3回の平均値をとる

〔B法〕

①本剤投与開始約30分前から投与開始までリンゲル液を1時間に体重1kgあたり40mL(最大1時間に1L)で点滴静注

②本剤投与開始以降は

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