適応
1下垂体TSH分泌機能検査:正常反応は個々の施設によって設定されるべきであるが,健常者では投与後30分で血中TSH値がピークに達し,ラジオイムノアッセイによる血中のそれは10μU/mL以上になる.しかし投与後30分の血中TSH値だけで十分な判定ができないと考えられる場合は,投与後経時的に測定し,判定することが望ましい.尚,皮下注射時の血中TSH反応は,静注時のそれより低いと考えられるので判定にあたってはこの点を考慮することが望ましい
2下垂体プロラクチン分泌機能検査:正常反応は個々の施設によって設定されるべきであるが,通常,健常者では投与後15~30分までに血中プロラクチン値がピークに達し,ラジオイムノアッセイによる血中のそれは20ng/mL以上になる.しかし,投与後30分までの血中プロラクチン値だけで十分な判定ができないと考えられる場合は,投与後経時的に測定し,判定することが望ましい
用法
11回0.5mg 皮下注・静注 21回0.1~0.5mg 静注 ►静注の場合は生食液,ブドウ糖液,注射用水5~10mLに混ぜて徐々に静注
注意
〈適用上〉皮下に投与する場合は,神経及び血管を避けて慎重に投与.尚,幼小児は特に注意
患者背景
〈合併・既往〉下垂体腺腫
〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉注意
副作用
〈重大〉下垂体卒中(0.1%未満)(下垂体腺腫患者で,頭痛,視力・視野障害等を伴う)→外科的治療等処置 〈その他〉
1)消化器(悪心,胸やけ,空腹感)
2)循環器(動悸,胸部圧迫感,一過性の血圧低下,顔面蒼白,冷汗等の軽度ショック様症状)
3)精神神経(熱感,頭痛,めまい,冷感,のぼせ,ふるえ,脱力感,痙攣)
4)その他(尿意,陰部違和感)
動態
(外国人・400μg・静注)T1/2:約5分(60分後にはほとんど消失) 尿中排泄:静注90分後までみられ5.5%が排泄される
作用
下垂体前葉を刺激