適応
H.pyloriの感染診断
用法
100mg(1錠)を空腹時に経口 〔標準的な13C-尿素呼気試験法〕
①服用前に呼気を採取
②1錠を潰したり,噛み砕いたりせず100mLの水(ピロニックは50mLの水)で空腹時に服用
③(ピロニック)服用後直ちに口腔内を水で2~3回洗浄して吐き出し,口腔内に残存する尿素(13C)を排除
④左側臥位の姿勢を5分間保ち,その後は座位の姿勢を保つ
⑤ユービットは服用後20分に,ピロニックは,質量分析法では10分後,赤外分光法では15分後に呼気を採取
⑥服用前と服用後の呼気中13CO2(13CO2/12CO2比)を測定しその変化量(Δ13C)を算出し判定
注意
①判定基準
a)(ユービット)服用後20分のΔ13C:2.5‰以上をH. pylori陽性と判定
b)(ピロニック)質量分析法では服用10分後に呼気採取しΔ13CO2‰が3.0‰以上,赤外分光法では服用15分後に呼気採取しΔ13CO2‰が6.0‰以上をH.pylori陽性と判定
②呼気中13CO2の測定は,質量分析法又は同等の性能を有する分析法(赤外分光法等)で実施.又,質量分析法及び赤外分光法においては,呼気中のCO2濃度が1%未満の場合にはΔ13C値の再現性が乏しくなることがあり,Δ13C値の低値領域では判定に影響することがあるので注意
③感染診断上の留意事項:13C-尿素呼気試験法の判定結果は,オメプラゾール,ランソプラゾール,ラベプラゾールナトリウム等のPPI,アモキシシリン水和物,クラリスロマイシン,テトラサイクリン等の抗生物質,メトロニダゾール,ビスマス製剤及び抗ウレアーゼ活性のあるエカベトナトリウム水和物等のH. pyloriに対する静菌作用を有する薬剤の服用中や中止直後では偽陰性になる可能性があるため,除菌前及び除菌後の感染診断の実施に当たっては,当該静菌作用を有する薬剤投与中止又は終了後2週間以上