適応
診断:アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
用法
診断:通常乱刺(プリック)又は切皮(スクラッチ)法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ,本品1滴を滴下し,15~30分後に膨疹径が対照の2倍以上又は5mm以上を陽性とする.尚,対照液はアレルゲンスクラッチエキス対照液「トリイ」を用いる
注意
〈基本〉
①ショック,アナフィラキシー等の発現を予測するため,十分な問診
②ショック,アナフィラキシー等の発現時に救急処置のとれる準備
③投与後患者を安静の状態に保たせ,十分な観察
④正確な皮膚反応テストを行うため,検査前日から抗ヒスタミン薬やメディエータ遊離抑制薬等の投与を中止.又,皮膚反応テストを実施する約1週間前から投与を中止することが望ましい薬剤があるので注意
⑤反応が陰性でも,問診等から原因アレルゲンとして特に疑われる場合には,日を改めて再検査が望ましい
⑥原因アレルゲンの特定に際しては,本剤による検査結果のみではなく,問診や特異的IgE抗体検査の結果等も踏まえて総合的に判定
⑦〔非選択的β遮断薬服用患者〕検査のために本剤を投与時に,本剤による反応(アレルギー反応)が強く発現,又,本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリン投与時,アドレナリンの効果が通常の用量では十分発現しないことがある
⑧〔三環系抗うつ薬及びMAO阻害薬服用患者〕本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリン投与時,アドレナリンの効果が増強
〈適用上〉投与部位のアレルギー症状が数日持続する場合がある
〈小児〉未確立 〈妊婦〉妊B2ヒスタミンは子宮筋収縮作用あり→妊娠中はヒスタミン遊離が考えられる広範な皮膚反応テストは回避 〈高齢〉検査に際しては注意
副作用
〈重大〉ショック,アナフィラキシー(観察を十分に行い,くしゃみ,蕁麻疹,血管浮腫,不快感,口内異常感,喘鳴,耳鳴等の異常)→直ちに処置 〈その他〉過敏症〔紅斑(投与部位外