診療支援
薬剤

l-メントール新様式
799
l-menthol
ミンクリア Minclea(富士製)
 内用散布液:0.8%(160mg/20mL/シリンジ)

適応

上部消化管内視鏡時の胃蠕動運動の抑制 注意臨床試験成績等を踏まえ本剤投与が適切と考えられる場合に使用

用法

20mL(l-メントールとして160mg)を内視鏡の鉗子口より胃幽門前庭部に行きわたるように散布

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉本剤の効果が認められない場合や本剤投与後に蠕動運動が再開した場合は,他の蠕動運動抑制薬の投与を考慮 〈適用上〉

①投与前

a)シリンジ破損→強い衝撃回避

b)ピロー開封時は切り口からゆっくり開ける

c)ピロー包装から取り出す際,押し子を持って無理に引き出さない

d)内容液の漏れ,混濁,浮遊物等の異常の際は使用しない

e)シリンジの破損等の際は使用しない

②投与時

a)注射禁(胃への内用散布液であり,静脈内に注射すると肺浮腫等の急性肺障害を起こす)

b)経口投与禁(刺激性があるため,内視鏡の鉗子口より胃内に投与)

c)眼に対する刺激→投与時はシリンジと鉗子口をしっかり連結後,薬液が内視鏡の外に飛散して眼に入らないように注意

1.鉗子口から投与する際に,患者に眼を閉じさせる或いは顔をそらさせる等,眼に入らないように十分注意

2.万一眼に入った場合には,すぐに水又はぬるま湯で洗い流す.眼に異常を感じた場合には直ちに専門医の診療を受ける

d)l-メントールは揮発性が高いため,眼,鼻,のど等に異常を感じた場合には直ちに専門医の診療を受ける

e)本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある医療従事者は,本剤投与時には必要に応じてゴーグル,マスク及び手袋等を着用

f)本剤(20mL)を内視鏡の鉗子口より胃幽門前庭部に薬剤が行きわたるように散布

g)投与後,内視鏡の鉗子孔内に残った薬液は速やかに空気等で押し出す(残った薬液が鉗子口より噴き出してくる恐れ)

③投与後:使用済みシリンジは速やかに廃棄し再使用しない

〈取扱上〉

①冷蔵庫内低温長期保存で白濁等→室温にて保存.又,白濁等の際は使用しない

患者背景

〈妊婦〉

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?