適応
ぶどう膜・網膜・視神経等の疾患の診断 注意慎重に適応を決定.又,他の方法による診断の可能性を検討
用法
200~500mg 肘静脈に注射 注意静脈内にのみ使用し,髄腔内への使用は不可(重篤な副作用の可能性)
!警告
ショック等の重篤な副作用が現れることあり
禁忌
1)過敏症
2)全身衰弱(悪化)
3)重篤な糖尿病
4)重篤な心疾患
5)重篤な脳血流障害
6)妊婦・妊娠
7)肝硬変
注意
〈基本〉
①慎重に適応を決定.他の方法による診断の可能性を検討
➋ショック,アナフィラキシー等の重篤な過敏症状に対し以下の点に留意
a)十分な問診
b)全身状態を観察し,投与時又は撮影時に異常が生じた場合,直ちに中止し,適切な処置.検査終了後にも副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で,異常が認められた場合,担当医師に連絡するよう指示する等適切な対応
c)投与量はできるだけ最少量にとどめる
d)検査中は血管を確保しておく等,常時直ちに救急処置のとれる準備
③皮内反応を実施した場合,結果が陽性の患者には,過敏症状が現れる恐れがあるので,有益性が上回ると判断される場合のみ投与.尚,皮内反応が陰性であっても過敏症状が現れることがある
〈適用上〉
①投与時
a)他剤との混注回避
b)血管外漏出で疼痛→なるべく太い静脈を選び,注意して投与
患者背景
〈合併・既往〉
①褐色細胞腫或いは心疾患の疑い:不可(診断上やむを得ない場合を除く)(血圧の急激な変動を起こす)
②重症喘息,肺気腫,呼吸器感染症(増悪)
③アレルギー素因
④重篤な高血圧症(血圧変動の恐れ)
〈腎〉排泄遅延から血中濃度が上昇する恐れ 〈肝〉
①肝硬変:禁忌(重篤な副作用が発現する恐れ)
②肝障害:一部肝臓から胆汁中に排泄され症状を増悪させる恐れ
〈妊婦〉妊B2禁忌 〈授乳婦〉非推奨(母乳中に移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉不可(診断上やむを得ない場合を除く.特に必要とする場合には