診療支援
薬剤

アデノシン新様式
799
adenosine
アデノスキャン Adenoscan(第一三共)
 :60mg/V
アデノシン(シリ60 PDR)

適応

十分に運動負荷をかけられない患者において心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断を行う場合の負荷誘導 注意

1)国内承認前の臨床試験成績は201Tlを使用した成績

2)使用は心筋シンチグラフィ施行時に限る

用法

120μg/kg/分 6分間持続静脈内投与(総投与量0.72mg/kg) 注意

①シリンジポンプにより持続静脈内投与.又,体内に急速に注入されることを防ぐために,原則として本剤及び放射性診断薬は別々の投与経路を確保

②持続静脈内投与開始3分後に放射性診断薬を静脈内投与.本剤の持続静脈内投与は放射性診断薬投与時も継続し,合計6分間行う

③急速に静脈内投与するとⅡ度又はⅢ度房室ブロック,徐脈及び血圧低下等の発現が増強→投与時間を遵守

!警告

1)以下の副作用等が発現の恐れ→蘇生処置ができる準備.負荷試験中(投与開始から心筋シンチグラフィ施行終了時まで)は血圧及び心電図の継続した監視を行い,注意深く観察.又,検査の継続が困難と判断した場合には検査を中断し,投与中であれば直ちに投与を中止

a)致死的心停止,心室頻拍,心室細動,非致死性心筋梗塞.特に不安定狭心症では,その危険性が増大の恐れ→薬物治療によっても安定化しない不安定狭心症には投与しない

b)房室ブロック.特に房室ブロックを有している患者では,症状増悪

c)過度の血圧低下.特に交感神経機能異常,狭窄性心臓弁疾患,心膜炎や心膜滲出,脳血流不全を伴う狭窄性頸動脈疾患,未処置の循環血液量減少等では症状増悪

d)呼吸困難.特に慢性閉塞性肺疾患(肺気腫,慢性気管支炎等)ではその危険性増大→負荷試験後の回復期間も含め,注意深く観察

2)喘息等の気管支攣縮性肺疾患,その既往或いはその疑いに本剤が投与された場合,呼吸停止を含む重篤な呼吸障害発症→これらの疾患に関する病歴調査を必ず行い,疑わしい場合は本剤を投与しない

禁忌

1)薬物治療によっても安定化しない不

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