適応
気道過敏性検査 注意
1)検査専用の気管支収縮薬であり,気道過敏性検査にのみ使用
2)本剤による気道過敏性検査は,非典型的な臨床像を呈する場合の気管支喘息の確定診断,職業喘息の可能性がある場合の確定診断,喘息治療のモニタリング,喘息重症度の客観的な評価等の際に実施を検討
3)使用の際は適応症例,薬剤濃度及び薬剤投与法等について,国内外の各種学会ガイドライン等最新の情報を参考
用法
メタコリン塩化物100mg(1V)に生食液を加え溶解及び希釈し,通常0.039~25mg/mLの範囲の適切な希釈系列の希釈液を調製.成人及び小児ともに,調製した希釈系列を低濃度よりネブライザーを用いて吸入し,気道過敏性検査を実施 注意
①本剤の薬理効果には若干の蓄積性或いは高用量における効果の減弱→再検査を実施する場合には実施間隔を1日以上あける
②気道過敏性検査における投与方法は,日本アレルギー学会標準法,アストグラフ法等を参考
③希釈系列の例示を参考に適切な希釈液を調製図
!警告
1)呼吸器疾患や喘息の診断・治療に十分な経験のある医師の監督の下で投与
2)投与により重度の気管支収縮及び呼吸機能低下を生じる恐れがあるので使用に際して次の点に留意
a)急性の呼吸困難に対応するための緊急用の備品及び治療薬を使用可能な状態で準備.必要に応じ検査前に血管確保も検討
b)重度の気管支収縮及び呼吸困難が生じた場合は直ちに速効型吸入用気管支拡張薬(吸入β2刺激薬)の投与,必要に応じその他の呼吸困難に対する緊急処置.尚,β遮断薬使用患者では,吸入β2刺激薬による処置に反応しない可能性があることに留意
c)検査終了後は,原則として吸入β2刺激薬を投与し速やかに1秒量(FEV1)を回復させる
禁忌
1)過敏症
2)気流制限が高度の場合〔対標準1秒量(%FEV1)が50%未満又は1秒量が1L未満〕及び明らかな呼吸困難や喘鳴の症状(重度の気管支収縮