診療支援
薬剤

フロルベタピル(18F)新様式
4300
florbetapir(18F)
アミヴィッド Amyvid(PDR)
 静注:1V中370MBq(薬価基準未収載)

適応

アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化 注意無症候者に対するアルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症の発症前診断を目的として本剤を用いたPET検査を実施しない(アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症の発症予測に関する有用性は未確立)

用法

370MBqを静脈内投与し,投与30~50分後までに撮像を開始.撮像時間は10分間とする

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与

②アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症の診断は,認知症に関する十分な知識と経験を有する医師が本剤を用いたPET検査所見に加えて,他の関連する検査結果や臨床症状等に基づき総合的に判断

③本剤を用いて撮像した画像の読影は,本剤を用いたPET検査に関する読影訓練を受けた医師が行う

〈適用上〉

①本剤の投与ルート内の残留を防ぐ為,本剤の投与に引き続いて生食液を急速静注

②本剤は患者毎に適切な投与量となるように製造された製剤であることから,取違え防止の為,投与にあたっては本剤の製剤ラベルの表示を確認し意図した患者へ確実に投与

〈取扱上〉放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存 〈その他〉遺伝毒性試験のうち細菌を用いる復帰突然変異試験及びヒト末梢血リンパ球を用いる染色体異常試験において陽性の報告

患者背景

〈合併・既往〉アルコールに対し強い反応を示す患者(エタノールを含有する)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止.投与する場合は本剤の体内動態を考慮し,投与後24時間は授乳を中止するよう指導 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に

副作用

〈その他〉

1)皮膚〔注射部位反応(刺激),瘙痒症,注入部位発疹,注射部位反応(出血,疼痛),蕁麻疹〕

2)循環器(高血圧)

3)消化器(悪心,便秘,血尿)

4)

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