適応
神経内分泌腫瘍の診断におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィ 注意神経内分泌腫瘍(NET)であってもソマトスタチン受容体(SSTR)を発現していない場合は検出できないことに留意.又,インスリノーマについてはSSTRの発現が他のNETに比べて少ないため,本剤により検出できない場合があることに留意
用法
①インジウムペンテトレオチド(111In)注射液の調製:バイアルAの全量をバイアルBに加えて振り混ぜた後,常温で30分間放置
②ソマトスタチン受容体シンチグラフィ:111MBqを静脈内投与し,4時間後及び24時間後にガンマカメラを用いてシンチグラムを得る.必要に応じて,48時間後にもシンチグラムを得る(適宜増減).必要に応じて,断層像を追加
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与し,投与量は最小限度にとどめる
〈適用上〉
①調製時
a)バイアルA以外の塩化インジウム(111In)を使用禁
b)調製は無菌的に行い,適当な鉛容器で遮蔽して行う
c)調製の際,バイアル内に空気を入れないこと,又バイアル内を陽圧にしない
d)調製後の注射液は25℃以下で保存し,6時間以内に投与
②投与時:膀胱部の被曝を軽減させるため,投与後極力患者に水分を摂取させ,排尿させることが望ましい
〈取扱上〉放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存
患者背景
〈腎〉腎機能障害(本剤は主に尿中に排泄→被曝線量が増加の可能性)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に
副作用
〈その他〉
1)精神・神経系(頭痛)
2)血管障害(潮紅,ほてり)
3)その他(熱感,ALT・AST増加)
作用
インジウムペンテトレオチド(111In)は,静脈内投与後,SSTRを発現している神経内分泌腫瘍等に特異的に集積し,他組織から速やかに排出されることによ