診療支援
薬剤

アルツハイマー型認知症治療剤

ドネペジル新様式運転×
119
donepezil
アリドネ Allydone(帝國)
 パッチ:27.5・55mg/枚

適応

アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 注意

1)アルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制する成績はない

2)アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は未確認

3)他の認知症性疾患との鑑別診断に留意

4)アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用

用法

軽度~中等度のアルツハイマー型認知症には1日1回27.5mgを貼付.高度のアルツハイマー型認知症には27.5mgで4週間以上経過後,55mgに増量.尚症状により1日1回27.5mgに減量可.背部,上腕部,胸部の何れかの正常で健康な皮膚に貼付し,24時間毎に貼り替え 注意

①55mg/日に増量する場合は,消化器系副作用に注意しながら使用

②他のコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ドネペジル塩酸塩,リバスチグミン,ガランタミン)と併用しない

③医療従事者,家族等の管理の下で使用

禁忌

過敏症(本剤,ピペリジン誘導体)

注意

〈基本〉

①定期的に認知機能検査を行う等状態を確認し,効果が認められない場合,漫然と使用しない

➋アルツハイマー型認知症では自動車の運転等の機械操作能力が低下する可能性.又本剤により意識障害,めまい,眠気等→運転不可

③皮膚症状を避ける為,貼付部位を毎回変更.皮膚症状の発現の際にはステロイド軟膏又は抗ヒスタミン外用剤等を使用,又は本剤の一時休薬或いは中止等適切な処置

➍同一部位に連日貼付・除去を繰り返した場合,皮膚角質層の剥離等が生じ,血中濃度の増加がある為,貼付部位を毎回変更

➎貼り替えの際,貼付している製剤を除去せずに新たな製剤を貼付すると過量投与となることがある.貼り替えの際は先に貼付している製剤を除去したことを十分確認するよう患者及び介護者等に指導

➏光線過敏症の発現がある.衣服で覆う等,貼付部位への直射日光を回避.剥がした後も同様

〈適用上〉

交付時

a)使用するまでは包装袋を開封せず

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?