〔原因疾患〕
慢性咳嗽の原因として圧倒的多数を占めるのが咳喘息である.しかし,肺結核や肺癌といった重大な疾患が稀に存在することを忘れてはならない.
〔治療の基本方針〕
乾性咳嗽に対しては,原疾患の治療とともに積極的に鎮咳薬の投与を行う.喀痰の多い湿性咳嗽では,原疾患の治療と去痰薬の投与,喀痰のドレナージを行いつつ,場合によっては鎮咳薬の投与も考慮する.
〔臨床分類〕
A.咳喘息(cough variant asthma):wheezeのみられない咳のみの喘息であり,喘息と同様,特に夜中~早朝に咳が強い.好酸球増多やIgE高値がみられる例も多い.気道過敏性の軽度亢進がみられる.
B.マイコプラズマ,クラミジア・ニューモニエによる急性気管支炎:特に就寝後に咳が強く,有効な抗菌薬(マクロライド系抗菌薬,ミノサイクリン→,ニューキノロン系抗菌薬)が投与されないと長期間続く.
C.肺癌,間質性肺炎,癌性リンパ
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