〔臨床分類〕
A.安定度による分類
1.安定狭心症:発作の誘因,頻度,強度,持続時間などが安定した狭心症
2.不安定狭心症:急性心筋梗塞に移行しやすい狭心症であるが,その病態は急性心筋梗塞と同様,粥腫の崩壊に引き続いて生じる血栓形成を基盤としており,急性冠症候群としてまとめられている(「抗狭心症薬」の解説を参照→).心筋トロポニン陽性は非ST上昇型心筋梗塞,トロポニン陰性は不安定狭心症として扱うが,診断面で両者を区別するのは難しい場合も多く,両者を合わせてNSTE-ACS(非ST上昇型急性冠症候群)として取り扱うようになってきた.
B.発作状況による分類
1.労作性狭心症:ある一定の労作により生じる狭心症で,通常は器質的狭窄に基づく.
2.安静時狭心症(冠攣縮性狭心症):安静時に生じる狭心症.冠動脈のスパスムが関与していることが多い.しかし,重症冠動脈狭窄の場合には軽い労作や安静時にも狭心症を生じるこ
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/抗狭心症薬(概要)
- 治療薬マニュアル2024/ニトログリセリン《ニトロペン》
- 治療薬マニュアル2024/ニトログリセリン《ミオコール》
- 治療薬マニュアル2024/アムロジピンベシル酸塩《アムロジン ノルバスク》
- 治療薬マニュアル2024/ビソプロロールフマル酸塩《メインテート》
- 治療薬マニュアル2024/一硝酸イソソルビド《アイトロール》
- 治療薬マニュアル2024/硝酸イソソルビド《ニトロール フランドル》
- 治療薬マニュアル2024/ジルチアゼム塩酸塩《ヘルベッサー》
- 治療薬マニュアル2024/ニコランジル《シグマート》
- 治療薬マニュアル2024/ベニジピン塩酸塩《コニール》
- 治療薬マニュアル2024/アスピリン《バイアスピリン》
- 治療薬マニュアル2024/クロピドグレル硫酸塩《プラビックス》
- 治療薬マニュアル2024/プラスグレル塩酸塩《エフィエント》
- 治療薬マニュアル2024/ニトログリセリン《ミリスロール》
- 治療薬マニュアル2024/メトプロロール酒石酸塩《セロケン ロプレソール》
- 治療薬マニュアル2024/ニフェジピン《アダラート セパミット》