診療支援
薬剤

狭心症


〔臨床分類〕

A.安定度による分類

1.安定狭心症:発作の誘因,頻度,強度,持続時間などが安定した狭心症

2.不安定狭心症:急性心筋梗塞に移行しやすい狭心症であるが,その病態は急性心筋梗塞と同様,粥腫の崩壊に引き続いて生じる血栓形成を基盤としており,急性冠症候群としてまとめられている(「抗狭心症薬」の解説を参照).心筋トロポニン陽性は非ST上昇型心筋梗塞,トロポニン陰性は不安定狭心症として扱うが,診断面で両者を区別するのは難しい場合も多く,両者を合わせてNSTE-ACS(非ST上昇型急性冠症候群)として取り扱うようになってきた.

B.発作状況による分類

1.労作性狭心症:ある一定の労作により生じる狭心症で,通常は器質的狭窄に基づく.

2.安静時狭心症(冠攣縮性狭心症):安静時に生じる狭心症.冠動脈のスパスムが関与していることが多い.しかし,重症冠動脈狭窄の場合には軽い労作や安静時にも狭心症を生じるこ

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