診療支援
薬剤

脂質異常症


 一次予防患者では久山町研究スコアを利用した絶対リスクから重症度を層別化して治療目標値を設定する.

〔治療の基本方針〕

1)続発性脂質異常症はまず原疾患の治療を行う.

2)生活習慣の改善を徹底する.

3)エネルギー摂取量と身体活動量を考慮して適正体重を維持する.

4)高LDL-C血症では,①エネルギー配分は,脂質20~25%,炭水化物50~60%コレステロール摂取量を200mg/日未満とし,グリセミックインデックスの低い食事が望ましい.アルコールは25g/日以下(ビール1本,酒1合,ワイン2杯程度)とする.②飽和脂肪酸を7%未満に抑える.具体的には動物性脂肪,トランス脂肪酸を制限し,食物繊維25g/日以上,野菜,果物や魚油(n-3系多価不飽和脂肪酸)を増やす.

5)高TG血症では糖質摂取を減らし,アルコールの摂取を控える.

6)高カイロミクロン血症では,脂質摂取は15%までとする.

7)禁煙を奨励する.

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