診療支援
薬剤

巨赤芽球性貧血


〔治療の基本方針〕

 巨赤芽球性貧血には,1)ビタミンB12欠乏によるもの,2)葉酸欠乏によるもの,3)先天的および後天的な酵素欠損によるプリン・ピリミジン体の合成異常によるものがある.ビタミンB12欠乏および葉酸欠乏によるものではビタミンB12あるいは葉酸を補給する.経口薬と注射薬がある.症候性貧血や神経症状を呈する場合,妊婦や新生児では早急な補充が必要で,注射薬で投与を開始することが多く,場合によっては輸血も行う.

〔臨床分類〕

A.ビタミンB12欠乏:原因には,摂取不足(菜食主義者,慢性アルコール中毒など)と吸収障害〔内因子の分泌障害である悪性貧血,内因子が欠乏する胃全摘,ビタミンB12吸収部位である回腸末端の切除あるいは病変(クローン病など),吸収不全症候群,盲係蹄症候群;blind loop症候群(腸管内細菌叢の異常増殖によるビタミンB12の吸収),広節裂頭条虫(虫体によるビタミンB1

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