〔治療の基本方針〕
「ネフローゼ症候群診療指針[完全版],「エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2017」ならびに「エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020」に準じる.主にステロイドと免疫抑制薬による治療により,症状を改善するとともに腎保護を達成する.
〔治療の目標〕
1)蛋白尿の消失ないし減少
2)低アルブミン血症の改善
3)浮腫の消失
4)脂質異常症の改善
〔診断基準〕
1)蛋白尿:3.5g/日以上が持続する(随時尿において尿蛋白/尿クレアチニン比が3.5g/gCr以上もこれに準じる)
2)低アルブミン血症:血清アルブミン値3.0g/dL以下(血清総蛋白6.0g/dL以下も参考になる)
3)浮腫
4)脂質異常症(高LDLコレステロール血症)
〔注意〕上記の尿蛋白量および低アルブミン血症(低蛋白血症)の両所見を認めることが本症候群の必須条件である.浮腫は本症候群の必須条件ではな
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