〔治療の基本方針〕
本症は,時間的空間的に病変が多発する中枢神経の炎症性脱髄性疾患であり,再発と寛解を繰り返し(再発寛解型),一部の例では途中から慢性に進行していく(二次進行型).最初から徐々に進行する一次進行型は10%以下である.治療方針は急性増悪期,寛解期,慢性期で異なる.再発・再燃時には速やかに急性増悪期の治療を行う.疾患修飾薬(disease modifying drug:DMD)の特徴や副作用とともに,疾患活動性を把握し,慢性期再発防止や進行抑制のためのDMDの開始時期を逃さない.経過を通じて対症療法薬も検討する.近年,血清抗アクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎関連疾患(neuromyelitis optica spectrum disorder:NMOSD)は,インターフェロンβ製剤やフィンゴリモドで悪化することが報告されているので,NMOSDをまず除外しておく.抗MOG抗体関
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