〔治療の基本方針〕
「重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022」で提唱された「重症筋無力症診断基準案2022」を参考にして診断し,発症時は可及的速やかに薬理学的寛緩を得るように,慢性期は経口プレドニゾロン→5mg/日またはそれ以下で,軽微な症状は残っても日常生活には支障のない状態を維持するようにする.患者には,重症筋無力症(MG)の病態,標準的治療の作用と副作用,禁忌薬剤,増悪因子について十分説明し,正しく理解させる.特に,クリーゼについては,その誘発・悪化要因,危険性,救急処置と治療に関してわかりやすく説明し,予防や緊急事態への対処を十分教育しておく.感染症,妊娠,手術の際には,薬剤選択に配慮が必要であり,重症筋無力症に罹患していることを他科の医師に報告するように指導する.
〔臨床分類〕
Ossermanの病型分類では,A.小児型(新生児型,若年型),B.成人
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