※「抗てんかん薬」の解説→,および日本神経学会「てんかん診療ガイドライン2018」を参照されたい.
〔治療の目標〕〔効果判定の指標〕
発作の抑制が臨床的に確認できること.
〔臨床分類〕
てんかん発作型の分類は,その後の患者への対応,検査および抗てんかん薬の選択に不可欠であり,国際抗てんかん連盟(ILAE)による国際分類図を用いる.
〔有効薬物・有効血中濃度〕
1)有効薬物の種類は,てんかんの原因を問わず,臨床的発作型に依存するため,発作型に対応した有効薬物を選択する.
2)原則として治療は第1選択薬を単剤で始め,最高忍容量まで可能な範囲で十分量を使用する.有効血中濃度に達しても発作の抑制が十分でない場合や重篤な副作用がみられた場合は第2選択薬に変更する.十分量および2~3種類の単剤治療によっても発作が抑えきれない場合は,複数の抗てんかん薬を併用するが,できるだけ2剤併用までとし,多剤併用は避ける.
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