診療支援
薬剤

てんかん(痙攣)重積状態


 痙攣発作が5分以上持続するか,あるいは短い発作でも反復し,その間の意識の回復がない病態をいう.原因は,てんかんのほか,脳炎,髄膜炎,脳外傷,脳腫瘍,代謝性脳症,薬剤など多彩であるが,30分以上続くと代謝異常や低酸素症による二次的脳損傷が生じるため,迅速な治療が必要である.

【処方例】

静脈確保ができない場合はジアゼパム注射液を注腸10~30mg(小児0.2~0.5mg/kg)あるいはミダゾラム注射液の鼻腔・口腔内,筋注投与10mg(小児0.3mg/kg)を行う.

静脈確保ができれば,気道確保や酸素投与と併行して以下の投薬を行う.なお,ホスフェニトインはフェニトインのプロドラッグであり,フェニトインに代わって使用されることが多くなっている.

①ジアゼパム静注 1回5~10mg(小児は0.3~0.5mg/kg)を呼吸抑制に注意しながら5mg/分以内の速度で緩徐静注し,痙攣が止まれば中

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