〔治療の基本方針〕
1)急性期(初発,再発)の重症例では入院治療も検討する
2)軽症例や寛解(軽快)期では通院とし,生活環境の調整と維持療法によって再発防止を図る
3)慢性期には,生活療法・精神療法と薬物療法の併用,就労支援・訪問看護などによって自立を援助し,社会復帰を促進する
4)第1選択薬は第2世代(非定型)抗精神病薬である.
〔臨床分類〕
薬物選択の参考とするために,病像によって以下のように分類する.
1)急性期精神運動興奮が目立つ状態
2)急性期幻覚妄想状態
3)陰性症状が主体の状態
4)錐体外路症状が目立つ状態
5)治療抵抗性
【処方例】
A.急性期精神運動興奮が目立つ状態
1.経口投与が困難な場合
①ジプレキサ筋注用→ 1回10mg 筋注
著しい血糖値の上昇から,糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡が出現する可能性があるため,投与前に血糖値測定などを行い,糖尿病やその既往のある患者あるいはその危険性を有
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