〔治療の基本方針〕
1)休養と環境調整,薬物療法,認知療法を中心とした精神療法を過不足なく組み合わせて治療を行う
2)自殺の予防には細心の注意を払う
3)自殺のリスクが高いとき,休養を含む療養が行えないとき,生活が安定しないときには入院を考慮する
4)軽症では精神療法や環境調整が中心となり,中~重症では抗うつ薬による薬物療法などの生物学的治療の比重が増す
5)薬物の主流はSSRIとSNRIである(ただし,18歳未満の患者には要慎重)
6)寛解後には維持療法による再発防止を行う.初発では1年間,再発では2年間,再発を繰り返すならより長期の服薬継続が推奨される
7)続発型では原疾患の治療に薬物を併用する(相互作用に注意).
〔臨床分類〕
1)軽症:うつ病の診断基準を満たすものの,社会機能は維持されており,出勤や登校はできる
2)中等症:うつ病の診断基準を満たし,社会機能が障害され,出社や登校ができない
3)重症:う
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/パロキセチン塩酸塩水和物《パキシル》
- 治療薬マニュアル2024/セルトラリン塩酸塩《ジェイゾロフト》
- 治療薬マニュアル2024/エスシタロプラムシュウ酸塩《レクサプロ》
- 治療薬マニュアル2024/ミルタザピン《リフレックス レメロン》
- 治療薬マニュアル2024/デュロキセチン塩酸塩《サインバルタ》
- 治療薬マニュアル2024/ベンラファキシン塩酸塩《イフェクサー》
- 治療薬マニュアル2024/アリピプラゾール《エビリファイ》
- 治療薬マニュアル2024/オランザピン《ジプレキサ》
- 治療薬マニュアル2024/ラモトリギン《ラミクタール》
- 治療薬マニュアル2024/カルバマゼピン《テグレトール》