〔治療の基本方針〕
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関節リウマチと診断されたら,まずDMARDsを第1選択薬として投与する.中でもメトトレキサート(MTX)は治療の中心的位置を占め,アンカードラッグとも呼ばれている.MTXは6~8mg/週で投与を開始し,その有効性と安全性を確認しながら漸増する.MTXの禁忌例あるいは不耐例では,その他のDMARDsが使用される.十分量のMTXを投与しても3~6カ月後に疾患活動性のコントロールができない場合,あるいは副作用などで治療継続困難な場合で,かつ予後不良因子(リウマトイド因子あるいは抗CCP抗体高力価陽性,高疾患活動性,X線像にて骨びらんを有する,のいずれか)を有する場合には,積極的に生物学的製剤の使用を考慮する.特に,抗リウマチ薬や生物学的製剤を早期から積極的に投与すると,治療反応性は良好であり,寛解に導入しやすい.
〔治療の目標〕
「寛解」が明確な治療目標である.
関連リンク
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