〔治療の基本方針〕
まずプリックテストなどを行って,臨床症状と照合しつつ病因アレルゲンを同定し,その十分な回避指導を行う.アレルギー性鼻炎はすべての重症度でアレルゲン免疫療法の適応があるが,十分なアレルゲン回避指導を行った上で考慮する.薬物療法は日本ではヒスタミンH1受容体拮抗薬が中心的に用いられてきたが,国際的には,鼻噴霧用ステロイド薬も第1選択薬的に用いられてきている.
A.アレルゲン回避指導
家塵ダニの場合にはカーペットや布製家具などの除去や清掃の徹底が基本である.スギ花粉の場合はダニとは逆に,飛散時期の換気の制限が重要で,洗濯物の内干しや外出時のマスク着用などを指導する.ペットは可能であれば譲渡を指導する.
B.アレルゲン免疫療法
日本では,スギ花粉症およびダニアレルギーが主たる適応である.スギは標準化スギアレルゲンによる皮下注射法と舌下免疫療法薬を用いる方法がある.ダニは日本では長年
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