▶ 今月の特集執筆陣による出題です.肺炎診療に関する理解度をチェックしてみましょう!
Q01 肺炎とウイルス性上気道炎の鑑別において,以下のうち細菌性肺炎を示唆する所見として最も適切なのはどれか.
A:発症が比較的緩徐である.
B:鼻汁と咽頭痛が主訴である.
C:呼吸音が左右差なく正常である.
D:呼吸数が 25回/分を超えている.
E:発熱と関節痛,全身倦怠感を伴う.
Q02 肺炎として治療中に抗菌薬への反応が不十分で肺癌を考える状況において,以下のうち合わないものはどれか.
A:血痰
B:肺炎を繰り返す
C: 非喫煙者
D:口腔内の衛生状態が不良
E:大量の喀痰
Q03 次の肺炎の起炎菌のうち,気管支肺炎パターンを呈することが少ないものを1つ選べ.
A:肺炎球菌
B:インフルエンザ菌
C:Moraxella catarrhalis
D:マイコプラズマ
E:レジオネラ菌
Q04 日本国内の保険診療で使用されるPOCT(迅速抗原検査および多項目遺伝子検査)では検出できない市中肺炎の起因菌を1つ選べ.
A:Haemophilus influenzae
B:Legionella pneumophila
C:Mycoplasma pneumoniae
D:RSウイルス
E:Streptococcus pneumoniae
Q05 60代後半の男性.平日は老人保健施設に勤務し,自宅では3世代同居している.前日から悪寒戦慄とともに40℃台の発熱があり,呼吸苦も持続するため来院した.SpO2 92%,右下肺野の肺雑音を聴取し,画像上浸潤影を認める.WBC 15,000/μL,CRP 15mg/dL.入院加療となるが初期治療として選ぶべきものを2つ選べ.
A:セフェピム
B:スルバクタム・アンピシリン
C:スルバクタム・アンピシリン+アジスロマイシン
D:ラスクフロキサシン
E:メロペネム+バンコマイシン
Q06 医療・介護関連肺炎(NHCAP)と市中肺炎(CAP)の違いにおける以下の記述のうち正しいものを1つ選べ.
A:NHCAPとCAPでは,耐性菌が原因微生物になる割合は同等である.
B:NHCAPではCAPに比べて,緑膿菌や腸内細菌目細菌が原因微生物になることが少ない.
C:NHCAP患者では,CAP患者に比べて,肺炎再発のリスクは低い.
D:NHCAP患者では,CAP患者に比べて,病態に誤嚥が関与していることが多く,抗菌治療とともに誤嚥予防策をとることも重要である.
E:NHCAP患者では,CAP患者に比べて,患者背景に多彩な基礎疾患があるが,日和見病原体の関与は少ない.
Q07 以下のうち,正しいものを1つ選べ.
A:軽症~中等症の肺炎において,ステロイドの併用により生命予後改善効果が報告されている.
B:軽症肺炎においてマクロライド系抗菌薬併用が推奨されている.
C:インフルエンザ肺炎においてステロイド使用が推奨されている.
D:肺炎の重症度評価を行い,ICU入室の可否を判断することが重要である.
E:厚生労働省の人口動態統計(2023年)では,肺炎は死因の第7位である.
Q08 誤嚥性肺炎のマネジメントにおける多職種連携のアプローチ「SUPPORT」に含まれる内容として,適切でないものを1つ選べ.
A:言語聴覚士による早期の経口摂取介入
B:歯科専門職によるプロフェッショナルな口腔ケア
C:薬剤師と連携した,副作用を起こす可能性のある薬剤の調整
D:経鼻胃管によるルーチンの経鼻経腸栄養の実施
E:理学療法士や看護師と連携した早期離床とリハビリテーション
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