ピックアップ

臨床整形外科 61巻2号 (2026年2月発行)
特集
エビデンスと実践知から探る 腰部脊柱管狭窄症診療の最適解
緒言
閲覧可
ビューアーで読む
矢吹 省司 1
1福島県立医科大学保健科学部
pp.109 , 発行年月 2026年2月

 腰部脊柱管狭窄症は,神経性間欠跛行を特徴とする脊椎疾患であり,高齢者の脊椎疾患としては最も診療する機会の多い疾患の1つである.病態,診断,および治療において,わかってきた部分も多いが,まだ不明な点もあり,時に診断・治療で悩むこともあるのではないかと思われる.今回の特集では,それらの疑問や悩みの解消に資する内容を目指した.
 疫学,病態,診断,および自然経過の論文から,腰部脊柱管狭窄症とはどんな疾患なのかを改めて理解していただきたい.その病態や症状に対する治療に関して,保存療法では,薬物療法,リハビリテーション治療,そしてブロック療法について,また手術療法では,除圧術(低侵襲手術を含む)と低侵襲固定術について,さらに保存療法と手術療法における費用対効果についても記載していただいた.腰部脊柱管狭窄症は,直接命にかかわる疾患ではないが,ロコモティブシンドロームを引き起こし,QOLを低下させる.患者さんの症状の重症度や生活への支障度に応じて,適切な治療法を選択する必要がある.
 本特集の執筆陣には,本邦において診療の最前線で活躍されている先生方を迎えることができた.執筆者の経験や研究成果を踏まえた記載から,現時点での最新の知見を知っていただきたい.
 最近は患者さんもいろいろな情報を手に入れることが容易になり,真偽の定かでない情報を含めさまざまな情報を持って医療機関を訪れる.われわれは,正しい知識を患者さんに伝えるとともに,納得して治療を受けられるように説明する必要がある.今回の特集を熟読することで,腰部脊柱管狭窄症に関する最高の知識を網羅的に得られるはずである.そして,現時点で不明な点に関しては,読者の皆さんの経験や研究成果を蓄積することで新たなエビデンスの構築をしていって明らかにしていただければ幸いである.
 本特集が,読者の皆さんの明日からの診療や研究に役立つものと信じている.

書評

臨床整形外科 61巻2号 2026年2月 pp.183-184
閲覧可

臨床整形外科 61巻1号 2026年1月 pp.5
閲覧可
+
-
メニュー