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臨床整形外科 61巻2号 (2026年2月発行)
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エビデンスと実践知から探る 腰部脊柱管狭窄症診療の最適解
腰部脊柱管狭窄症の疫学
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小林 洋 1
1福島県立医科大学医学部整形外科学講座
キーワード: 腰部脊柱管狭窄症 , lumbar spinal stenosis , LSS , 住民ベース研究 , population-based study , 健康転帰 , health outcomes
pp.111-115 , 発行年月 2026年2月

腰部脊柱管狭窄症(LSS)は加齢とともに頻度が増加する代表的な変性脊椎疾患で,歩行障害や間欠跛行を介してADL・QOLを低下させる.症状は多様で画像所見と必ずしも一致しない.住民ベース研究の蓄積により,有病率の上昇や自然経過での症状持続が示され,転倒,認知機能低下,睡眠障害,代謝異常など幅広い健康転帰との関連が明らかになってきた.今後は生活機能を含む包括的評価と,保存療法・外科的治療を含む介入の影響を前向きに検証する研究が求められる.

はじめに

 腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis:LSS)は,加齢に伴い頻度が増加する代表的な変性脊椎疾患であり,歩行障害や間欠跛行を通じて日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)を低下させる.症状は多様で画像所見と必ずしも一致せず,地域住民における頻度や自然経過,転倒や要介護化,認知機能低下などの重要な転帰との関係は十分に整理されてこなかった.近年,住民ベース研究の蓄積により,LSSの疫学像や診断,全身的影響に関する知見が明らかになりつつある.本総論では,これらの疫学研究をもとに,LSSに関してわかってきた点を臨床的視点から概説する.

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