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臨床眼科 80巻4号 (2026年4月発行)
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Clinical Challenge・73
中心性漿液性脈絡網膜症の診断既往を有し網膜下液の再発を認めた1例
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野々垣 諒 1
/
武内 潤 1
1名古屋大学大学院医学研究科眼科学・感覚器障害制御学教室
pp.406-410 , 発行年月 2026年4月

症例

患者:64歳,女性
主訴:右眼の見え方が左眼に比べて暗く感じる
既往歴:高血圧,骨粗鬆症
家族歴:特記事項なし
現病歴:7年以上前に右眼の中心性漿液性脈絡網膜症(central serous chorioretinopathy:CSC)と診断されたが,経過観察にて網膜下液(subretinalfluid:SRF)の消失を認め,近医でフォローアップされていた。その後,定期受診時に右眼に再度SRFの出現を認め,以前の診断歴からCSCの再発と判断され,経過観察となった。しかし,その後もSRFが増悪傾向であったため,当院に紹介され受診となった。

初診時所見

視力:右0.8(1.0×+0.50D),左0.8(矯正不能)
眼圧:右11 mmHg,左12 mmHg
その他の所見:右眼の前眼部に明らかな異常所見はなかったが,黄斑部に網膜色素上皮剝離(retinalpigment epithelial detachment:PED)を伴うSRFおよび脈絡膜外層血管の拡張を認めた。眼底カラー写真と光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)画像を図1に提示する。さらに,追加で施行した光干渉断層血管撮影(OCT angiography:OCTA)ならびに,フルオレセイン蛍光眼底造影(fluorescein angiography:FA)およびインドシアニングリーン蛍光眼底造影(indocyaninegreen angiography:ICGA)検査の結果を図2に提示する。

図1 初診時の眼底所見①

図2 初診時の眼底所見②

最も考えられる診断病名はどれか

1.中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)
2.パキコロイド新生血管症(PNV)
3.Vogt・小柳・原田病
4.卵黄状黄斑ジストロフィ

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