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臨床泌尿器科 79巻12号 (2025年11月発行)
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どうなの? どうするの? 男性不妊症診療の素朴な疑問
男性不妊症:併存疾患や生活習慣との関連 年間購読
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白石 晃司 1
1山口大学大学院医学系研究科 泌尿器科学講座
キーワード: 男性不妊 , 死亡率 , 併存疾患 , 生活習慣
pp.1030-1035 , 発行年月 2025年11月

ポイント

・男性不妊症の既往,特に無精子症の場合は死亡率が増加することが報告されている.
・造精機能障害と高血圧や糖尿病などの生活習慣病および発がんは密接に関与する.
・男性不妊治療時またはそれ以前からの生活習慣の改善は,男性不妊の予防のみならず,将来的な健康状態の維持にも寄与しうる.

はじめに

 男性不妊外来において,「禁煙すべきである」「肥満はよくないであろう」「サウナはやめるべき」などの生活習慣の改善について,専門医はいわば行動指針のような形で指導してきた.最近では生活習慣(病)と男性不妊の関連についての比較的質の高い論文が散見されるようになり,これらのトピックスに関してメタアナリシスやシステマティックレビューが多く報告されてきており,確信をもって生活習慣の指導を行いうる.男性不妊はあくまで生殖に関する狭義の問題として認識されてきたが,男性不妊と全身の健康状態が密接に関連していることが注目されている1).実際に,精液所見異常や不妊症の診断ががん,心血管疾患,糖尿病,自己免疫疾患などの慢性疾患のリスク上昇および死亡率と関連するとの報告もある2, 3)
 本稿では生活習慣や併存疾患と造精機能との関連について概説し,男性不妊が,生殖問題を超えた,将来的な男性の健康の指標としてどのような臨床的意義を有するかについて現時点での状況を報告する.

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