河村 本鼎談は,特集「シャルコーを讃えてHommage à Charcot」のイントロダクションとして企画されました。本年5月には,第66回日本神経学会学術集会の特別企画として,「シャルコー生誕200年記念特別シンポジウムシャルコーと神経学」が開催されました。私はそのシンポジウムのメンバーの一人ということもあり,本日,司会を務めることになりました。
この生誕200年記念シンポジウムの内容は,既に書籍として出版されています1)。本書を読み,さらに本号の特集記事を読めば,かなり体系的に学習できるでしょう。
私自身は,日本神経学会のシンポジウムの準備を1年間かけて行ってきました。シャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)についてはもちろん知っていましたが,あらためて勉強して,本当にその業績が大きく,広く,そして深いと心から感じました。彼の功績は,現在精神科領域とされている疾患や内科分野にも広がっており,神経学だけにとどまりません。
また,シャルコー・スクール(サルペトリエール学派)というものがあり,そこから多くの人々が育ちました。例えば,マリー(PierreMarie;1853-1940),バビンスキー(Joseph Babinski;1857-1932),ロンド(Albert Londe;1858-1917),リシェ(Paul Richer;1849-1933),ブリソー(Édouard Brissaud;1852-1909)など,多くの弟子たちがいます。彼らは1850年前後の生まれで,シャルコーとはおよそ25歳差でしょうか。彼らはシャルコーから大きな影響を受け,神経学を幅広い分野へと発展させていったと言えるでしょう。
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特集 シャルコーを讃えて—Hommage à Charcot
【鼎談】シャルコーと神経学の現在地—生誕200年に寄せて
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pp.1157-1164 , 発行年月 2025年11月