少子高齢化が急速に進む日本において総合診療医の必要性が声高に叫ばれながらも、なかなか国の思惑通りに育成が進んでいない。日曜日の夜には「あなたの話を聞かせてください」の名文句とともに、総合診療医が患者との対話を大切にするドラマ『19番目のカルテ』が放映されていた(注:2025年7月13日~9月7日21時~TBS系「日曜劇場」、執筆時)。俯瞰的に「病」と「疾患」、そして「患者の人生」を見定めていく姿が描き出されているが、本来こうした診療の原点は、総合診療医ならずとも、外科医であれ、内視鏡医であれ、カテーテルやアブレーションのプロであっても、できなくてはならないことである。しかし、医療の高度化、専門化を理由に、実際のところどこかに忘れ去られていると言っても過言ではない。
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【エッセイ】アスクレピオスの杖—想い出の診療録・67
『19番目のカルテ』に見る自身の医師人生—大切なことは目には見えない
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pp.1326-1327 , 発行年月 2025年11月