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Neurological Surgery 脳神経外科 53巻5号 (2025年9月発行)
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認知症診療の新時代—脳神経外科医が認知症を診る
Ⅲ 認知症の治療
認知症の薬物療法 利用登録
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太田 深秀 1
/
新井 哲明 1
1筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学
キーワード: 疾患修飾薬 , せん妄 , 認知症の行動・心理症状 , BPSD , disease modifying drug , delirium , behavioral and psychological symptoms of dementia
pp.943-950 , 発行年月 2025年9月

Point
・アルツハイマー病による軽度認知障害あるいは軽度認知症に対して抗アミロイドβ抗体薬を使用する場合にはアミロイド関連画像異常の出現に留意する.
・認知症の行動・心理症状に対しては,まず環境調整などの非薬物的介入を行い,それでも改善しない場合に薬物療法の導入を考慮する.その際には効果および副作用のモニタリングを行うとともに常に減量・中止を念頭に置き,漫然と投与を継続しない.
・せん妄に対しては,まず誘因および身体因の検索と対応を優先し,それでも改善がみられない場合に,必要に応じて薬物療法を検討する.

はじめに

 認知症に用いられる薬剤には,認知症の中核症状に対するものと,行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)に対するものがある.そして,前者は,神経伝達物質の効果を調節して症状を緩和する対症療法と,アルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD)の変性過程を誘発するアミロイドβ(amyloid β:Aβ)を標的として病態の進行を遅らせる抗Aβ 抗体薬療法に大別される.また,認知症はせん妄のハイリスク因子であり,認知症の経過中にせん妄を呈することは少なくないため,その薬物療法について知ることも重要である.本稿では,以上の観点から,認知症の薬物療法の概要について解説する.

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