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呼吸器ジャーナル 73巻3号 (2025年8月発行)
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呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」—プロは何を選ぶか?
Ⅰ.症状
喀血の分かれ道 利用登録
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西原 昂 1
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石川 秀雄 2
1近畿中央呼吸器センター呼吸器内科
2医療法人えいしん会岸和田リハビリテーション病院
キーワード: 喀血 , 気管支動脈塞栓術 , 気管支鏡 , 外科的治療
pp.318-327 , 発行年月 2025年8月

ここが分かれ道

● 入院適応:「コップ一杯/日以上(200ml/日以上)または低酸素血症を伴う喀血」(重症喀血)は,入院の絶対適応.「大さじ一杯以上(15ml/日以上)またはティッシュで処理できない量の喀血」(中等症喀血)では,入院を積極的に検討.
● 気管支鏡:検査目的なら,喀血急性期にルーチンで行う必要はなく,多くはCTで事足りる.ただし重症喀血では,ファイバー挿管やブロッカー留置など治療目的に活用できる.
● 止血術:第一選択はBAEで,中等症以上や慢性反復性の喀血では積極的に実施する.気管支鏡や外科的治療も症例に応じて検討する.

症例

58歳女性
【現病歴】数年前から咳嗽を自覚.1年前から数カ月に1度の頻度で血液混じりの痰があり,近医で内服止血剤を処方されていた.当日に今までで最も多い100ml(コップ半分)程度の喀血があり,独歩で救急外来を受診.
【既往歴】関節リウマチ.
【身体所見】意識清明.体温36.5℃.血圧110/60mmHg. 脈拍70/分(整). 呼吸数20/分.SpO2 97%(room air).
【検査所見】血液検査:白血球6,280/μl,Hb12.0g/dl,血小板17.6万/μl,Cre0.56mg/dl,BUN 14.3mg/dl,CRP 0.33mg/dl.胸部単純CT(図1右):右上葉・右中葉に気管支拡張,粒状影,すりガラス影,一部空洞形成.

図1 胸部単純X線(左)と胸部単純CT(右)

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