Point
● 臨床検査技師として論文を執筆することで,自らの必要な知識を整理し,より高度な知識を得ることができる.これにより,新たな知識が生まれ,専門性の向上に役立つ.
● 読者の立場に立ち,興味を引く論文,理解しやすい論文を心掛ける.
● 論文執筆の第一歩は,臨床検査におけるニーズを考え,何を目的とするかを明確にすることである.
● 執筆には時間がかかるため,必要なデータをまとめたら,それに基づいたアウトラインを作成し,筋道を立てて進める.
はじめに
臨床検査データは病態の客観的な評価に用いられ,学術論文には論理的裏付けが求められます.論文を投稿することにより,知識を整理し,新たな発見につながり,専門性の向上にも役立ちます.しかし,日常業務のなかで論文を執筆するには労力を要し,なかなか取り組みにくいものです.私自身も何かと理由をつけて執筆を避けてきましたが,多くの論文や書籍に触れることで新たな気づきやアイデアが増え,もっと論文を書いていればよかったと反省しています.
本稿では,初めて論文投稿を考えている臨床検査技師の方々に,“試薬の妥当性確認試験”を例として,論文の書き方を紹介します.