私は人生で遠回りをしたぶん,理学療法士として歩き出したのは三十路を過ぎてからでした.入職時には上司から「周りと比べるな,自分自身でギアを上げなさい」と声をかけられ,その言葉は今も心に残っています.
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公開日:2026/04/15
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近年,学会運営のオンライン化や効率化が進み,時間や距離の制約を超えて学術的交流を行える環境が整いつつある.こうした流れは,多忙な臨床現場に身を置く理学療法士にとって大きな恩恵である一方で,現地に赴くことで得られる「場の体験」や,開催地域との直接的なかかわりが,以前に比べて意識されにくくなっている側面もあるように感じられる.学術的知見の共有に加え,理学療法士が社会や地域とどのように向き合う専門職であるのかを考える視点も,今あらためて大切にすべき時期に来ているのではないだろうか.
2025年10月31日,11月1日に石川県金沢市で開催された第23回日本神経理学療法学会学術大会は,こうした問題意識を再認識するうえで印象深い大会であった.
理学療法ジャーナル
理学療法ジャーナル
60巻2号
2026年2月
pp.129-134