はじめに
心電図検査は現在ではすでに特殊な検査ではなく,胸部X線写真と同様にスクリーニングとして重要なものの一つになっている.学童検診や成人病検診において心電図が記録されていることを見ても,普及の程度が理解できよう.
心電図検査の中心はいうまでもなく12誘導心電図であり,その記録も最近の機種ではきわめて容易に,明瞭にとれるようになってきている.しかし,その反面,コンピューターによる自動解析などでは,正しく心電図をとり,その結果がまちがっていないかどうかをチェックする必要も出てきて,記録を行う者の心電図に対する知識習得のための教育も多様性を帯びてきている.昨今におけるコンピューター利用の浸透は心電図検査の領域にも及び,検査を担当する者としてはそれに無関心でいるわけにはいかないであろう.
雑誌目次
検査と技術15巻5号
1987年04月発行
雑誌目次
臨床生理検査と技術 Ⅰ 心電図検査
[1]心電図検査の動向
著者: 小沢友紀雄
ページ範囲:P.404 - P.406
[2]心電計の構造と特性
著者: 司茂幸英
ページ範囲:P.407 - P.410
心電図は,心臓の活動により発生した電位変動を経時的に記録したものであるが,その電位変動は1mV程度と微弱で,周波数帯域は0.1〜200Hzと低周波成分が中心である.また,その信号源インピーダンス注1)は1〜20kΩ程度なので,心電計は50Hz(60Hz)の商用交流,電極の分極電圧,心電図以外の各種生体現象などから埋もれている心電図を検出し,増幅,記録する装置である.
注1)心起電力発生源のインピーダンスで,この場合は人体内部のインピーダンスと皮膚インピーダンスを指す.
[4]心電図の波形
著者: 渡辺数由 , 中塚喬之
ページ範囲:P.414 - P.422
生理機能検査では技師に要求される重要な課題が二つある.それは,①"よい記録を残す"ことと,②"被検者の状態を把握し的確に対処する"ことである.特に直接生体を検査の対象とする生理機能検査では,被検者の精神状態や肉体的状況,検査を実施する周辺の環境,測定機器の設置条件など不確定因子が多く,アーティファクトが混入する機会も多い.外来や健診などでは再検査を行うことが難しく,疾患によっては機会を逃すと二度と同じ記録がとれないことすらある.
よい記録を残すためには,アーティファクト混入の有無,正確に導子が装着できているかどうか,不整脈出現時にその不整脈解析に必要な十分な記録がなされているかどうかについて注意する.心筋梗塞などが疑われる場合には,心筋梗塞波形がもっとも明確に表現できる部位へ電極導子を当てるべく考慮する.無痛性心筋梗塞や第2度,第3度の房室ブロックは外来の診察中には診断困難な症例も多いが,これらは重篤ですぐ処置を必要とする場合が多いので,このような症例に遭遇したときは主治医に緊急連絡をしなければならない.
[5]負荷心電図
著者: 川久保清 , 戸田為久
ページ範囲:P.423 - P.427
負荷心電図検査の意義と目的
負荷心電図法は,なんらかの負荷を与えて心電図や同時に記録された各種のパラメーターの変化から心肺機能を診断する検査法である.目的とする事がらによって負荷の方法や,記録するパラメーターが異なるので,事前に十分に目的を明らかにする必要がある.
[6]Holter心電図
著者: 早川弘一 , 斉藤勉
ページ範囲:P.428 - P.431
歴史と臨床的意義
Holter心電図法とは,携帯用心電計を用いて日常生活中の心電図を磁気テープに長時間記録し心拍数,不整脈やST偏位などを高速自動分析する方法を指す.
本法は1961年アメリカのHolter博士により携帯用心電計からテレメーターによりテープレコーダーに心電図を集録する方式としてまず開発され,以後年ごとに改良が加えられ,すでに25年を経ている.わが国ではHolter博士の名前をとって「Holter心電図法」と呼ばれるが,英語ではdynamic ECGあるいはambulatory ECGと呼ばれる.Holter心電図法はAVSEP(audio-visual-superimposed electrocardiographic presentation)とも呼ばれるように変化する心電図波形をブラウン管オシロスコープ上に実時間よりも60倍も速く次々と重ね合わせて視覚的に確認するとともに,同時に聴覚信号も加えたシステムでもある.最近の記録器は小型・軽量化とともに低周波特性,モータースピード,信頼性などの向上が図られ,現在では24〜48時間の良好な連続記録が可能となっている.さらに最近ではテープ非使用のタイプも開発され,国産器も安価に提供されるようになり,急速に普及しているのが現況である.その有用性は不整脈や狭心症の診断のみならず,治療法の判定,成人病検診,健康人の心拍日内動態,その他の分野でも広く認められつつある.表にHolter心電図の臨床適応の一覧を挙げた.
[7]ベクトル心電図
著者: 高田武夫 , 笠貫宏
ページ範囲:P.432 - P.435
はじめに
ベクトル心電図法は,1936年にSchellong1)によって初めて臨床応用されたものであるが,最近,ベクトル心電図は臨床的に活用される機会が少なくなっている.しかし,標準12誘導心電図に比して利点を有していることは明らかである.
本稿ではベクトル心電図の原理,臨床的意義および操作について概説する.
[8]ペースメーカー
著者: 清水昭彦 , 橋場邦武
ページ範囲:P.436 - P.440
1963年に須磨,浅野らによって完全房室ブロックの患者にペースメーカーの植え込みがわが国において初めて行われてから,すでに20年近くになる.近年,日本におけるペースメーカーの植え込み総数は,1981年には約5000個,1983年には6000個以上と飛躍的な増加を続けている.これは,近代の医用工学の進歩に伴うペースメーカーの軽量・小型化,長寿命化,および電極の改良などに加えて,植え込み手技の簡易化と安全性についての改善,ペースメーカーによる明確な治療効果などによるものである1).
ペースメーカーの植え込みの目的も,徐拍性不整脈に対する単なる救命的なものから,日常の活動能力の向上へと重点の置かれかたが変わってきており,いわゆる生理的ペーシングを行うことのできるペースメーカーや,心拍数応答型といわれる新しい型のペースメーカーなどの開発も進んでいる.また,頻拍性不整脈に対するペースメーカーの開発と臨床応用も進められてきている.そこで本稿では,新しい型のペースメーカーを含めたペースメーカー装置およびペースメーカーの植え込み手技について紹介する.
Ⅱ 心音図検査
[1]心音図検査の記録法
著者: 島田英世 , 斉藤嘉鶴
ページ範囲:P.442 - P.445
心音図法は,循環器疾患に対するもっとも基本的な検査法の一つであるが,近年,心エコー図法の普及により,ともすれば軽視されがちであり,影の薄い存在となってしまったような印象を受ける.しかし,聴診という,医療のもっとも基礎となる診断手技を客観化したものと考えられる心音図法は,決して軽視すべきものではなく,その重要性は,どのような時代となっても,いささかも変わるものではないように考える.
心エコー図法が視覚に訴え,心内現象の解剖学的・生理学的変化を観察する手技であるのに対し,心音図法は聴覚に訴える所見を記録しようとする検査法であり,それだけに,繊細な変化も表現しうる可能性があるといえそうである.それはたとえてみれば,心エコー図法がテレビ時代を象徴するものだとすれば,心音図法は,この時代にあってもその独自性を発揮しているラジオに相当するものであろうか.
Ⅲ 心機図検査
[1]心機図検査の記録法
著者: 山本誠一 , 沢山俊民
ページ範囲:P.452 - P.456
はじめに
心機図法(mechanocardiography:MCG)とは,音響現象も含め心臓から発生するすべての機械的振動(周波数で表せば約0.1〜1000Hz)を記録する方法である.すなわち,本法は聴診で得られる心音,視診,触診によってとらえられる頸静脈拍動,頸動脈拍動および心尖拍動を客観的にグラフ化したものである1).
以下,心機図の記録装置と記録方法について解説する.
[2]心機図の波形
著者: 米田元穂 , 沢山俊民
ページ範囲:P.457 - P.461
心尖拍動図(apex cardiogram;ACG)
1.正常波形(図1)
(1)A波:心音図の心房音(Ⅳ音)と時期を同じくする収縮前期波で,左房が収縮し左室に血液が充満する際に生じる小波である.心電図のP波の始まりから少し(80〜120ms〔ミリ秒〕)遅れて出現し,R波の頂点前後(心室波の始まり)まで続く.
(2)C点(収縮開始点:contraction point):心室の機械的収縮の開始点で,心電図R波の上行脚付近に一致する.
Ⅳ 超音波検査
[1]超音波検査の動向
著者: 伊東紘一
ページ範囲:P.464 - P.467
はじめに
超音波検査の今後の動向を見通すためには,まず現状を認識する必要がある.超音波が臨床医学に利用されるようになって40年を過ぎた現在,超音波は診断学の手順を根本的に変えてしまった.臨床の現場では,超音波なくしては診断や治療が行えない状態である.
リアルタイム装置の進歩により,すべての医師は血圧計や聴診器と同様に外来や病棟の診察室で超音波装置を取り扱うようになりつつある.すべての医師が超音波像を理解し診察に応用するようになれば,心電図が現在おかれているような状況が出現する可能性がある.しかし,一方では画像診断のもつ根本的な問題点である読影能力差と超音波検査自身のもつ能力差などから,心電図や脳波のような規格化は困難であるとの見かたもある.特に超音波検査は検査や診断に携わる医師や技師の能力差が,重要なポイントになる.超音波が臨床の場で効果を表すためには,装置の能力と検者の能力と被検者(患者)の条件の三つが影響を与える.この中で患者側の条件は,臨床の場ではさまざまにくふうされている.体位を変えたり,水を飲ませたり,負荷を加えたりする.これら多くの条件づけがなされて描出率が向上してきた.装置側の条件も向上し,高性能の装置が出現している.すると最後に残るのは,検者すなわち医師や技師の能力向上である.このためには,医師や技師の教育が重要になってくる.これらのことを踏まえて,超音波検査が各分野でどのように利用され,分後どのような方向へ向かっているのかを考えてみたい.
[2]超音波診断装置
著者: 住野洋一
ページ範囲:P.468 - P.472
はじめに
X線診断装置,X線CT,MRI,γカメラなど医用イメージング装置は数多くあるが,超音波診断装置には,
(1)無侵襲である
(2)リアルタイム性に優れている
(3)小型,軽量,安価である
などの特長があるため,その診断情報の有効性が確認されるにつれて急速に普及した.画質も年々向上し,また小型化による操作性の向上,各種計算機能の拡充などが進められ,臨床の場における底辺が拡大する一方,より高画質を求めようとする動きがあり,さらに,これまでの形態診断の枠を超えた新たな診断情報を求めようとする動きもある.ここでは超音波診断装置の現状について,特に画質との関連に重点をおいて述べる.また形態以外の情報として,血流をとらえるDoppler装置における最近の動向,さらに組織の質的変化をとらえようとする組織性状診断への最近のアプローチについて,簡単に紹介する.
[3]Mモード心エコー図法
著者: 増田喜一
ページ範囲:P.473 - P.478
はじめに
従来,Mモード心エコー図検査においては,検者がMモード専用の装置を用いて心臓内の解剖学的構造を頭の中に描きながら,僧帽弁や心室壁などの心内構築物の記録を行ってきた.それは,ちょうど暗闇の中を手探りで物を探すようなものであり,検者の熟練度によりMモード画像の鮮明度や各心内構築物の検出性が左右され,本法に対する経験が直接,診断に影響を及ぼしてきた.ところが,近年,リアルタイム断層装置の出現により心形態が簡単に観察可能となり,元来,Mモード専用の装置では描出困難であった肺動脈弁ですら容易に検出できるようになった.これは,断層装置より得られた動画像を見ながら各心内構築物のMモード像を容易に描出できるようになったためである(図1).また,断層像ガイドのため,的確なビーム方向での各心内構築物のMモード像が得られるようになり,本法を用いた心内構造物の計測などに一段と信頼性が向上した.
本稿では,断層法ガイドによるMモード心エコー図法について概説する.
[4]断層心エコー図法
著者: 遠田栄一
ページ範囲:P.479 - P.486
はじめに
超音波心臓検査法(以下,心エコー図法)の有用性については,いまさらあらためていう必要もないほど広く認められ1〜2),非観血的診断法として必要不可欠な検査法となってきている.現在の心エコー図法は,断層法を中心としてMモード法を計測に,血流観察にDoppler法を利用するという三つの手法の総合で最終診断がなされている.したがって,検査を実施する際はこれらの方法の得失を十分に理解し,目的に応じて使い分ける必要がある.
本稿では心エコー図法の中心的存在である断層法について,その概略を述べる.
[5]小児先天性心臓疾患の超音波検査
著者: 重田裕司
ページ範囲:P.487 - P.490
はじめに
先天性心疾患は,二次口心房中隔欠損症や心室中隔欠損症など単独の心内奇形から心房,心室,大血管の心血管奇形が複合するものまで多様である.それゆえに心断層エコー図(以後,2DEと略す)による先天性心疾患へのアプローチは,心房,心室,大血管の形態的な特徴や空間的位置関係を系統的に観察していく方法で行われる.
2DEによる系統的アプローチ法はVan Praaghの連続的心区分法に基づいて,①内臓心房位(visceroatrial situs),②心室ループ(ventricular loops),③大血管(大動脈,肺動脈)の空間的関係(conotruncus),④心房と心室の連続関係(atrioventricular relation),⑤心室と動脈の連続関係(ventriculoarterial relation)の5項目と心房中隔と心室中隔の走行を観察していく.
[6]超音波Doppler法
著者: 小牧宏一
ページ範囲:P.491 - P.494
超音波Doppler法の基礎
1)超音波Doppler法の歴史
超音波Doppler法が,1956年に里村らによって開発され,30年が経過した.当初は連続波Doppler法が用いられ,主に表在血管の血流計測にその応用が限られていた.この十数年の間にパルスDoppler法などの距離分解能を有する方式の開発が進められ,コンピューター処理技術の向上で断層心エコー画像の中に,実時間でDoppler信号を組み込むことができるようになり,飛躍的にその診断能力は向上した.
2)超音波Doppler法の原理
Doppler効果とは,近づく音源から得られる音の周波数は高く偏位し,遠ざかる音源から得られる音の周波数は低く偏位することである.
[7]カラーDoppler法—Doppler断層の臨床
著者: 尾本良三 , 松村誠
ページ範囲:P.495 - P.502
カラーDoppler法(Doppler断層)の位置づけ
リアルタイムDoppler断層心エコー図法,あるいはリアルタイム二次元血流映像法は,世界に先がけて,いちはやく実用システムがわが国で開発され,臨床に応用された新しい診断技術である1〜3).著者は,初め「Doppler(ドップラ)断層」と略称していたが,市販システムの名称が〈カラーDoppler)であったので,しばしばカラーDoppler法とも呼ばれている.外国では,color flow mappingという名称が一般化している.
さて,Mモードから始まった心エコー図法の技術的進歩の面からみると,Doppler断層は断層心エコー図法,パルスDoppler法(一点のサンプルボリュームの血流情報で,多くは高速Fourier分析による周波数分析法),連続波Doppler法(CW)と並んでいる心エコー図法の一つの〈モード〉であると理解することができる.もっとも,新しく開発されて実用化された心エコー図法におけるモードがDoppler断層であるために,しばしば〈Doppler断層〉として特に一つだけ取り出して論じられる場合があるが,ほんとうは,血流をリアルタイムでディスプレイする便利なモードが一つ増えたということである.このようなDoppler断層のカラーモードの能力のあるシステムは,第3世代心エコー図法システムと呼ばれることがある.したがって,現在もっとも必要なことは,〈Doppler断層〉という新しいモードを〈うまく利用する知恵〉である.上記のMモード,断層,パルスDoppler法,CW,Doppler断層など心エコー図法の五つの各モードの特徴,利点,欠点あるいはその限界をよく理解して,必要に応じてこれらをうまく選択して利用することが強く要請されている.
[8]超音波断層法
1 基本走査法
著者: 丹生谷徹
ページ範囲:P.503 - P.505
はじめに
超音波は物理学的性質上,気体(生体内では肺ガス,消化管ガス)や,骨などの固い物質は超音波の減衰や反射が著しく,その物質内を超音波は透過しない.したがって腹部領域を走査する際,これらを避けながら,しかも十分に広い視野が得られる部位に探触子を当てる必要がある.
現在繁用されている診断装置はリアルタイム断層装置であり,ほかに静止画像表示の接触複合走査装置がある.この装置はリアルタイム断層装置に比して広い視野が得られるという利点があるものの,走査手技に高度の熟練度を必要とし,またリアルタイム性に欠けるため細かな情報が得にくいという欠点がある.
2 臓器別走査部位と記録画像
① 上腹部
著者: 丹生谷徹
ページ範囲:P.505 - P.517
はじめに
上腹部領域における超音波検査は,X線CTなど他の放射線学的診断法とともに欠くことのできない検査である.なぜ超音波検査がこのように普及したのであろうか.理由をいくつか挙げてみよう.
(1)肝臓,胆道系,膵臓,腎臓,脾臓などの軟部組織は骨や空気を含まないため,超音波に適した臓器であること.(2)無侵襲で,苦痛も伴わず安全に行えるため繰り返し検査が実施できること.(3)診断装置の開発が進歩し,分解能が格段によくなったこと.(4)電子スキャンの出現により操作性が容易になり,臓器の断面像が連続的にリアルタイムに観察することができるようになったこと.
② 乳腺・甲状腺
著者: 永江学
ページ範囲:P.517 - P.520
はじめに
乳腺・甲状腺は解剖学的に臓器自体,体表に近く存在し,形態も比較的簡単であるので,超音波断層像の描出が他の臓器に比して容易である.超音波は生体の軟部組織の解像力に優れているので,軟部組織から成る乳腺・甲状腺は超音波の特性にもっとも適しており,しかも腹部などと比べて高い周波数(通常5〜7.5MHz)を用いることができるので,微細な超音波像が描出される.乳腺疾患や甲状腺疾患への超音波検査の目的は,良性,悪性の鑑別診断および良性腫瘍の質的判定にある.
③ 産婦人科
著者: 永江学
ページ範囲:P.520 - P.523
超音波断層法は現在,臨床医学の各領域で欠くことのできない診断技術である.特に対象としては胎芽・胎児を扱う産科領域では,侵襲の少ない超音波検査は,妊娠の全期間を通して繰り返し検査ができ,また電子走査方式により,妊娠子宮内胎児の心拍動や胎動を実時間(リアルタイム)で観察することもできる.
④ 新生児頭部
著者: 丹生谷徹
ページ範囲:P.523 - P.526
はじめに
頭部における超音波検査は比較的古くから実施されており,1950年ごろから反射法を応用したAモード法が行われていた.主に応用範囲として頭部外傷における頭蓋内出血の判定であり,mid lineの偏位の有無によって頭蓋内出血を間接的に診断する方法である.しかしながら技術的にも難しく,しかも客観的評価は乏しいものであった.またX線CTの出現により断層像で明瞭に頭蓋内を描出することができるようになったため,Aモード法は現在ではほとんど行われなくなった.
近年,超音波診断装置の技術開発は目覚ましく,エレクトロニクスの進歩や高周波数の振動子を使用することにより,鮮明な画像が得られるようになった.しかし成人では,頭蓋内エコーを得るには頭蓋骨の妨害により明瞭な画像を得ることは難しい.幸いなことに新生児期では大泉門が開いているため,大泉門から超音波を投入して頭蓋内を鮮明に描出することが可能である.また超音波は装置の小型化により可搬性に富み,保育器の中でも検査が行えるなどX線CTにはない利点も多くあり,新生児頭蓋内病変の検査としてCT検査とともに重要な検査法の一つとなっている.
Ⅴ 脳波検査
[1]脳波検査の動向
著者: 原常勝
ページ範囲:P.528 - P.529
脳波検査の役割と特性
Hans Bergerが1929年に初めて人間の脳波を発表してから半世紀以上になる.その間に,脳波検査技術の進歩,他の検査の発展につれて,脳波に期待できるものと,その限界についての考えかたはその時々で変わってきた.
現在のところ,脳波が人間という生体の状態をとらえるさまざまな検査の中で占める位置は,図のように考えられる.すなわち,脳という臓器の生理学的活動状況の一つの指標が脳波である.脳電気活動の部位差は見られるが,脳の構造上の変化が直接脳波に現れるのではない.心理現象が直接脳波所見になるのではなく,それを支える脳の活動が示されるのである.このことは脳波の限界でもあるが,どの検査にもその守備範囲があるのは当然であり,それゆえに複数の検査の総合が強調される.
[2]脳波記録計の構成
著者: 鎗田勝
ページ範囲:P.530 - P.533
脳波検査室
脳波検査室は電気的シールドをした静かな室であることが望ましい.電気的シールド能力は環境にもよるが,おおよそ60dB(デシベル)あればよい.設置場所は,近くに高圧配線や大電力を消費する機器,トランス,エレベーターなどから離れた場所がよい.隣室のみでなく,上下の室の設備にも注意する必要がある.放送局のアンテナが近くにある場合は,障害を受けるおそれがあるから,技術者に相談したほうがよい.室内の照明は金網などでシールドすることが必要である.特に調光式の場合は交流障害を発生しやすいので,シールドは不可欠である.床材は静電気を帯びない,多少導電性のある材料を使用する.カーペットを敷く場合も同様である.ベッド,椅子は木製がよい.電源コンセントはラインフィルターを入れておくのが望ましい.
[3]電極配置とモンタージュ
著者: 石山陽事
ページ範囲:P.534 - P.538
頭皮上の電極数とその取り付け位置については古くは脳波の先駆者たちが独自に考案したものを,それぞれもっともよい方法であるとして使用してきた.中でも,カナダのモントリオール研究所のJasperによる10/20法,イリノイ州シカゴのGibbs夫妻によるGibbs法(Illinoi法),サンフランシスコのAird法,ロンドンのCobb法,マルセイユのGastaut法など多くの電極配置法が使用されてきた.しかし1958年,Jasperが国際脳波・臨床神経生理学会に10/20法を国際的に使用することを提案して以来,世界的に10/20法が広く用いられるようになった.
わが国でも当初,10/20法,Aird法,Gibbs法や各施設独自の変法を含めて種々の方法が採用されていたが,各施設間で脳波記録の相互比較が難しいこと,外国のデータとの互換性が十分でないことなどから,電極配置およびモンタージュの標準化の作業が1982年に日本脳波・筋電図学会によって開始された.これによってわが国の臨床脳波検査の最低水準の維持に役だつものと期待された.やがて1984年日本脳波・筋電図学会・脳波電極および導出法委員会(大熊輝雄委員長)より10/20電極配置法を基本とする「臨床脳波検査標準モンタージュおよび臨床脳波検査用電極と基準導出法の使用指針」が示され,今日に至っている.
[4]脳波検査の記録手技
著者: 小原甲子
ページ範囲:P.539 - P.541
最近の脳波計は,私どもが記録を始めたころとはたいへんな違いであり,まず小型化され,ハム,ノイズの混入も非常に少なくなり,新人でも容易に記録できるようになった.極端にいえば電極をつけてボタンを押すだけで,脳波らしき波形は初めて脳波計を扱う人でもなんとなく記録できるのである.このことは逆に,経験を重ねてきた私どもにしてみれば,とても危険なことだと思う.極端には電極が落ちていても記録できるのである.一方,便利になったことの一つに,ブラウン管で被検者の状態を終始観察できる点がある.また小型化したことによってICU,手術室,病室へ移動して記録することも容易になる反面,波形とアーティファクトとの鑑別が時として煩雑になってきている.容易に記録できることはよいのであるが,技師としての取扱いかたを誤るとはっとするような事態を生じかねない.このような意味からも,電気的な知識も加えて勉強することを望むものである.
そこで本稿では,脳波記録上の手技および注意点について以下に述べたい.
[5]脳波の波形
著者: 一条貞雄
ページ範囲:P.542 - P.546
脳波の記載は,波形の種類,出現部位,出現時の状態などから行われる.本章では,波形の種類についてだけ述べることにするが,これらは正常脳波と異常脳波,覚醒時と睡眠時,年齢などによって異なるので,それらの観点から述べることにする.
[6]脳波賦活法
著者: 斎藤章二
ページ範囲:P.547 - P.549
脳波賦活法の意味と目的
脳波賦活法は,「隠れているかもしれない問題所見をいかにして引き出すか」,また「通常記録中に出現している正常ないし異常所見が,それによってどのように変化するかを観察する」という点に主たる目的があるのだが,ただ機械的に行われていてはその意味をなさない.現れてくる反応の意味を考え,臨機応変にやりかたを変えることで,より有益な情報を引き出しうるということを念頭に置いて施行されねばならない.
[7]アーティファクト
著者: 石田哲浩
ページ範囲:P.550 - P.553
アーティファクト(artifacts:人工産物)は通常,①室内の電気的悪条件に起因するもの,②機器および周辺装置に起因するもの,③被検者に起因するものに大別される.本項ですべてを詳細に述べるのは困難である.そこで脳波記録中頻回に遭遇すると思われるアーティファクトについて筆者の経験を基に述べる.
[8]脳波検査の応用
1 ポリグラフィー
著者: 末永和栄 , 土田誠一
ページ範囲:P.554 - P.560
ポリグラフィー(polygraphy)とは,同時に数種類の生体現象を記録する手法である.中でも脳波を中心とするポリグラフィーは,睡眠の内容を客観的に観察できる唯一の方法として睡眠障害の検査および研究に利用されてきた.そして,1968年にA.RechtschaffenとA.Kalesにより『睡眠脳波アトラス』1)が出版されて,それまでまちまちであった睡眠段階の判定がそれに準じて統一された.
脳波を主要素とするポリグラフィーの手法は,睡眠を中心とする臨床医学の検査および研究,それに心理生理学,労働医学,生活環境医学,体育生理の研究などに幅広く利用されている.この項では睡眠ポリグラフィーの手技を中心に述べる.
2 大脳誘発電位
著者: 柿木隆介
ページ範囲:P.560 - P.565
はじめに
大脳誘発電位とは,光,音,体性感覚などの外的刺激に対する反応として,中枢神経に生じる(誘発される)電位である.一般の脳波を記録する際に規則的な光刺激を与えたとき,その周波数に対応した駆動波が観察されるが,これも誘発電位の一種である.しかし,現在もっとも注目を浴び,また臨床応用が急速に進んでいるのは,普通の手技では背景脳波と鑑別できないような小振幅の誘発電位を,医用電算器を用いて多数回加算平均することにより判読可能とする方法である.
本稿では,まず初めに大脳誘発電位の原理,長所・短所,検査方法の一般的注意事項を略述する.次いで各論として,現在一般的に行われている視覚,聴覚および体性感覚誘発電位,さらに情報認知機能に関係するといわれている随伴陰性変動および後期陽性成分,また随意運動に関連して出現する運動関連脳電位について述べる.
Ⅵ 筋電図検査
[1]筋電図検査の動向
著者: 鳥居順三
ページ範囲:P.568 - P.571
筋電図検査は,神経・筋疾患の補助検査として欠くことのできないものであって,神経内科,整形外科,脳神経外科,小児科などの臨床各科で日常検査として用いられている.現在,病院の検査室では,脳波や心電図など多くの生理機能検査が行われているが,これらの検査は技師が一定の手順でデータを記録し,医師がそれを判定するという役割分担がある.しかし,筋電図検査は記録されたデータのみから病態を判定するのは困難なことが多く,検査中にデータを読む必要があり,また被検者の状態に応じて検査そのものをモディファイさせていかなければならない.そのために,技師と医師が互いに協力しながら検査を進めなければならないという,他の生理機能検査と異なる困難さがある.
近年,特に普及してきた末梢神経伝導速度の測定は,検査技師が単独で施行できる検査であるが,この測定に際しては,解剖学的に神経の走向などについて,あらかじめよく知っていなければならない.したがって,この種の検査に携わる技師は,生理学・解剖学などについて十分な知識が要求されるのである.
[2]筋電図検査の記録手技とアーティファクト
著者: 原田秀樹
ページ範囲:P.572 - P.575
筋電図検査は,神経・筋疾患の診断上きわめて重要な補助検査の一つである.近年,ME機器の進歩に伴い,その測定手技は容易となった.しかしながら,検査の実際面ではいくつかの重要な記録手技とアーティファクト対策の知識が要求される.本稿では種々の電気生理学的検査法のうち,針筋電図,運動神経および知覚神経伝導速度についての二,三の注意を述べる.
[3]筋電図の波形
著者: 本間伊佐子
ページ範囲:P.576 - P.580
はじめに
筋電図検査の対象となる骨格筋は,収縮するときに活動電位が現れる.これを電極を用いて導出し,増幅したものが,筋電図(electromyogram:EMG)である.筋電図の所見によって,目的とする筋が正常の活動を示すか,異常な状態であるのか,異常である場合はどの部位の障害が考えられるかを判定しようとしている.
筋は多くの筋線維から成り立っており,多くの神経筋単位(neuromuscular unit:NMU),運動単位(motor unit)が集まっている.そのため,なるべく細かい単位の筋活動を記録し,その活動状態を知る必要がある.針電極による検査はそのために使われている.広く臨床に用いられているのは同心型1心針電極であり,特に断りのないときの筋電図はこの種の針電極によったものである.
[4]誘発筋電図
著者: 園生雅弘 , 宇川義一
ページ範囲:P.581 - P.587
総論
1.誘発筋電図の概念
通常の針筋電図,および表面筋電図は,安静時もしくは,随意または不随意の収縮時の筋肉の自然な活動を記録するものである.これに対し誘発筋電図とは,神経系にある人為的な刺激を外部から与えたときの,効果器としての筋肉の反応性の活動を記録するものである.この誘発筋電図は,図1に示したように,刺激(stimulus)と反応(response)の関係において,いくつかに分類される.
第一は,末梢の運動神経を直接刺激するもので,刺激と反応の間には,神経筋接合部以外のシナプスを介さない.
Ⅶ 呼吸機能検査
[1]呼吸機能検査とは
著者: 井川幸雄
ページ範囲:P.592 - P.593
胸郭,肺,気道の解剖と呼吸筋
肺と心臓を入れるかこのような骨格を胸郭といい,胸椎(12個),肋骨(12個),胸骨(1個)からできている.肋骨は胸椎に対応して左右に各12本あり,弓なりに曲がって前方で胸骨につく.上位ほど短く,曲がりかたが強い.最下位の二対は短く胸骨に達せず,上位の肋骨に付いている.肋骨は前方部分が軟骨で可動性を増すとともに,衝撃を受けたときに緩衝装置として働く.呼吸運動を行う筋が呼吸筋で,肋間筋と横隔膜がこれに属する.肋間筋は肋骨の間の隙間にあり,二層になっている.外層の外肋間筋は筋線維が外側上方から内側下方へ,内層の内肋間筋は筋線維が内側上方から外側下方に向かってそれぞれ走っている.前者が収縮すると各肋骨が持ち上がり,胸郭が大きくなり息が吸い込まれる(吸気).後者が収縮すれば各肋骨が下へ下がり息が吐き出される(呼気).横隔膜は胸腔と腹腔との境にある横紋筋の板で上方に凸の円蓋を作っている.この筋線維が収縮すると平らになって胸腔が広がり,吸気が起こる.収縮がやめば肺の弾力による肺の収縮が起こり,横隔膜は再び胸腔内に突出する(呼気).
正常の状態では吸気に際してのみ呼吸筋が働き,呼気は肺の弾力(伸展されたポテンシャルエネルギー)で行われるが,閉塞性病変では呼気に際しても呼吸筋の仕事が要求される.一般に肺組織の固さが増したり(コンプライアンスの低下),気道の抵抗が増したりすれば,呼吸筋の仕事は増加し,肺気腫などでは呼吸筋の酸素消費と炭酸ガス産生が筋の疲労を悪化させ,アシドーシスを重くする場合も生ずる.図に示すように空気を呼吸する呼吸器系は,鼻腔,咽頭,喉頭,気管,気管支,肺からできている,肺の左右の胸腔を満たす一対の半円錘状の器官で,右肺のほうが左肺よりもやや大きい.右肺では上,中,下の3葉に分かれ,左肺は上下2葉に分かれる.気管支は肺の内部で樹状に分岐し,肺の各小葉に入って細気管支となり,さらに呼吸気管支を経て肺胞に終わっている.管壁の軟骨は,気管支の分岐が進むとともに不規則な板状となり,管の末梢に及ぶと消失してしまう.筋や粘膜もだんだん薄くなり,ついには上皮細胞(核のある立方体の細胞と無核の扁平な細胞)の単層となり,これが呼吸上皮と呼ばれる.これが呼吸細気管支と肺胞の壁を作っている.また肺の表面と胸壁の内面を覆う漿膜を胸膜(肋膜,pleura)という.肺を覆うものを肺胸膜,後者を壁側胸膜という.両者の間の狭い空間を胸膜腔といって,中に少量の漿液(胸膜液)が入って両胸膜面の摩擦を少なくしている.
[2]呼吸機能測定装置の構造と原理
[A]簡易型呼吸計(バイテイラー)
著者: 荒谷清
ページ範囲:P.594 - P.595
近年,コンピューターの進歩に伴い,臨床検査の多くの分野で測定装置の自動化が普及してきたが,臨床のニーズと測定装置のハード面,ソフト面とのマッチングについては未完成の部分も少なくない.
呼吸機能検査は,患者の最大限の協力を必要とするため,得られた測定値を採用するか否かは,臨床検査技師の判断(手動化)にゆだねられているが,手動で採用しようとする測定値そのものが自動化(コンピュータライズ)されたシステムから得られた測定値であることを忘れてはならない.すなわち,多種多様な条件(病態,性格,難易性)を持つ患者から得られた測定値と,臨床のニーズとの間にミスマッチを起こさないためには,多種類の測定装置の中から臨床のニーズに見合った適切な測定装置を選択することが望まれるとともに,測定装置のシステム(フローチャート,各パーツの特性,コンピューターソフトの内容)のアウトラインはもとより,各検査方法の測定原理などの十分な把握が必要である.
[B]Benedict-Roth型呼吸計
著者: 荒谷清
ページ範囲:P.595 - P.596
構造と原理
蒸留水を入れた円型の水槽の中に,金属製の円筒(ベル)が浮かび,この円筒内に換気を出し入れした際,ベルの上下に伴って,連動した滑車の動きをペンによって電動式キモグラフの紙上に記録する構造になっている.電気式キモグラフの回転速度は32mm/min(肺気量分画測定),160mm/min(最大換気量測定),32mm/s(1秒率測定)の3段スピードで回転する.
気量の測定では,ベルの断面積が必要なファクターだが,個々の装置ごとに表示されている.通常13.5l型では,41.4のベルファクターになるように製作されている.
[F]HeメーターとHe閉鎖回路法による残気量の測定
著者: 大久保隆男
ページ範囲:P.598 - P.601
残気量の測定には大別して,指示ガス希釈法と体プレチスモグラフ法があるが,He閉鎖回路法は前者の一つである.
[G]N2メーターとN2洗い出し法
著者: 大久保隆男
ページ範囲:P.601 - P.603
1.N2メーター
N2メーターの原理は図5に示すごとくで,N2ガスを含む試料を真空ポンプで引いて低圧下に放電管に導入し,それに高電圧をかけると,放電が起こる.そのうちN2に特有な放電スペクトルの部分をフィルターで取り出し,その光量を光電管で測定してN2濃度を求める.
この方法では光電管の容積をかなり小さくすることができ,それに従って導入部の容積もかなり減ずることが可能なので,反応時間を100〜50ms〔ミリ秒〕くらいにすることが可能である.また,共存するO2,CO2,H2Oの影響も受けることが少ないので,Heメーターのように種々の前処置,後の計算なども不要である.また,放電による発光をチョッパーで不連続波に切ってやると,交流波として増幅が可能で,電気的な記録が容易となる.一方,本方法でN2)濃度を測定する場合の注意点は次のとおりである.
[H]COメーターと拡散能の測定装置
著者: 大久保隆男
ページ範囲:P.603 - P.605
1.COメーター
CO濃度はガスクロマトグラフで求めることができるが,一般にCOメーターという場合には赤外線分析器(infrared analyser)を意味する.
図12にCOメーターの構造を示す.低濃度のCOガス(0.3%以下)を含む試料を比較的大きなchamber Aに導入して満たし,バルブを閉じてガスを封じ込める.対象となるchamber A′には赤外線吸収のないガスを封じ込めてある.それらのchamberの下に接して取り付けてある左右の検出器は測定の対象となる一定濃度のガスで満たしてあり,その間は薄い金属で境されている.光源からAに入射した光は一部chamber A内で吸収され,その残りが検出器に入り,残りの光が吸収される.一方,A′のchamberを通過した光は全部が検出器に入り,通過光が吸収される.左右の検出器内の温度は光の吸収度合いに比例して上昇し,ガスが膨張する.その結果,両側の検出器を境する金属薄膜が左右の圧差が偏位するので,金属膜をコンデンサーとして,その容量の変化を電気的に検出する.光の吸収は対数的なので,較正には2種類の較正ガスが必要である.あるいは,電気的リニアライザーを用いて,その上で一点較正を行う.CO以外にCO2も赤外線を吸収するので,試料をCOメーターに導入する前に炭酸ガスと水分を除去する必要がある.別にCO2濃度を熱伝導型ガス分析器(Heメーター)を用いて測定しておき,COメーターで求めたCO濃度を補正する.
[3]呼吸機能検査法と判定基準
[A]肺気量分画
著者: 遠藤和彦
ページ範囲:P.606 - P.611
肺気量の測定は,種々の肺機能検査の中でもっとも基本的なものといえよう.特に肺活量は非常によく知られている検査でもあり(肺活量の測定をするといえば,大方の人はどんなことをするのか見当がつくようである),臨床的には拘束性肺疾患の判定に用いられている.また,残気量,機能的残気量,全肺気量などの値は,他の多くの肺機能検査の測定値を解釈するうえでも基本となるものである.近年,これらの肺気量の測定には,マイクロコンピューターによって自動化された装置の使用が一般化している.
[B]努力性肺活量
著者: 河越弘 , 小川桂子
ページ範囲:P.611 - P.616
呼吸機能検査にはいくつもの種類があるが,術前検査を含め,臨床上もっとも頻繁に用いられている検査は努力性肺活量(forced vital capacity;FVC)の測定である.FVCはまた,呼吸器疾患のうち閉塞性肺疾患のスクリーニングに特に役だつ.
FVCは最大吸気後,できるだけ速やかに最大の努力で呼出させたときの肺活量(強制呼出量=forced expiratory volume:FEV)で,その計測には強性呼出曲線(forced expiratory curve=縦軸に呼出量,横軸に時間を目盛った曲線)を用いる.通常の肺活量(slow vital capacity)と努力性肺活量(FVC)は,前者が単に気量のみを測定しているのに対し,後者は単位時間内にどれだけの量を呼出できたかを測定している点が異なる.強制呼出曲線の各点における勾配は,その時点の気速を表しているので,フローボリューム曲線(FV曲線)と強制呼出曲線(時間-気量曲線)は,本質的には等価的なものである.ただし,強制呼出曲線からFV曲線を作図することは可能であるが,逆は不可能である(FV曲線では時間のスケールがないため).この意味では,強制呼出曲線のほうがFV曲線よりも情報量は大といえる.
[C]フローボリューム曲線
著者: 藤美智子
ページ範囲:P.616 - P.619
フローボリューム曲線の測定は,末梢気道病変の検出に鋭敏な検査法として導入され,閉塞性疾患の早期診断検出法として広く普及している.本検査法の特徴は,スパイログラムにおける1秒率と比較して,特に末梢気道病変の検出に鋭敏である点にあるといわれている.さらに検査手技が簡単であることも加えて,ルチーン検査をはじめ集団検診などにも広く利用されている.しかしながら,肺活量依存性などの問題も含めて,その正しい評価に困難な場合もみられ,以下,これらの諸問題について概説したい.
[D]最大換気量
著者: 藤美智子
ページ範囲:P.620 - P.620
最大換気量とは,1分間に肺に出入りするガスの最大量である.被検者に対して肺活量の1/2〜1/3程度の1回換気量を基準に,12秒間(または15秒間)に15〜20回程度の可能な限り深く速い呼吸を行わせる.この際,検者はかけ声をかけるとよい.すなわち,呼吸に対して最大の努力を引き出すことがたいせつである.閉塞性障害があるときは,換気量を維持し,呼吸数を減らさざるをえない.特にエアー・トラッピングのある場合,呼吸数を多くすると基準位が上昇し,最大換気量が安静換気量より少なくなることがある.この検査は,測定値の偏差が大きいので1回測定した後,健常者で1〜2分間,閉塞性障害のある患者は,少なくとも5分間程度休ませて,もう一度検査をするのが善策である.そのとき得られた値は大きい値のほうが信頼できる.
[E]呼吸抵抗
著者: 宮里逸郎
ページ範囲:P.621 - P.621
呼吸抵抗(respiratory resistance;Rres,)は胸郭・肺および気道の抵抗を総合したもので,口のレベルでオッシレーション(振動)法による呼吸抵抗計で測定される.原理はともかくとして測定法が簡単で,被検者に侵襲もなく短時間で測定できるため,現在臨床的に広く用いられている.また気道の過敏性を検査する機器にも応用されている.
[F]気道抵抗
著者: 宮里逸郎
ページ範囲:P.622 - P.623
気道に気流が生ずると,向き,気体の性質,流れかたなどにより気道抵抗(airway resistance:Raw)を生ずるが,この性質を粘性抵抗(R)といい,〈空気の通りにくさ〉を表す.これは前記の呼吸抵抗(Rres)と異なり,単に気道入口部と肺胞間の粘性抵抗を示すので気道抵抗という.測定には体プレチスモグラフが用いられる.プレチスモグラフとは容積変動記録を意味し,測定のしかたにより圧型,容積型,圧量型などがある.
[G]コンプライアンス
著者: 宮里逸郎
ページ範囲:P.623 - P.624
肺はゴム風船のように伸縮する弾性体としての性質を有し,呼吸筋の働きにより胸郭が広がり胸腔内陰圧が大きくなると伸びて膨らみ,陰圧が小さくなると縮小する.ゆえに肺が硬いと伸びにくく,軟らかいと伸びやすい.肺のコンプライアンス(compliance:C)とは,肺の〈伸びやすさ〉を表す指標である.
[H]肺圧—量曲線とコンプライアンスの評価
著者: 宮里逸郎
ページ範囲:P.624 - P.624
前記のごとく,静肺圧-量曲線(図7)は静肺コンプライアンスの値を求めるのに不可欠のものである.
Cstの正常範囲はおおよそ0.15〜0.20l/cmH2Oで,肺線維症などのごとく硬い肺では低下し,肺気腫などのごとく伸びやすい肺では上昇する.
[I]拡散機能
著者: 佐々木英忠
ページ範囲:P.625 - P.626
COを用いる理由
肺胞内のO2は肺胞壁を通過して赤血球内のヘモグロビンに致達し,赤血球によってO2は組織へと運ばれる.この気相から液相へのO2の移動は,肺胞内O2圧と赤血球内のO2圧較差によって受動的に生じるが,この移動を拡散(diffusion)と呼んでいる.CO2は逆に赤血球から肺胞内へ移動するが,O2に比べて20倍も拡散しやすい(拡散係数が20倍O2より大)ので,臨床的には拡散障害による影響はほとんどない.
単位時間に断面積Aを通って拡散するO2量JはJ=D′・A・(PAo2-PCo2)と表される.ここで,PAo2は肺胞内O2分圧,またD'は拡散係数であるが,D′・Aをいっしょにして肺の拡散能力(diffusion capacity;DL)という.したがってO2については,DLo2=1分間に摂取されたO2量(ml/min)/(PAo2-Pao2)この式は抵抗(R)=(PAo2-Pao2)/1分間に摂取されたO2量=1/DLo2とも書け,DLo2はコンダクタンスを表す.
[J]クロージングボリューム
著者: 佐々木英忠
ページ範囲:P.626 - P.628
クロージングボリューム(CV)の発生機序
健常者でも立位では,肺の重さにより胸腔内圧(Ppl)が肺尖から肺底部まで異なる.安静呼気位(FRC)でPpl=-5cmH2Oであるが,これは平均のPplを意味し,肺尖ではPpl=-8cmH2O,肺底ではPpl=-2cmH2Oくらいである.
図3は立位の状態で肺を三つに区分したとして,上,中,下の肺圧-量曲線を描いたものである.同一人の肺であるので肺圧-量曲線は同一とした.深吸気位(TLC)では図3の黒丸まで達し,Pplは相変わらず上下で6cmH2Oも差があるとしても,圧量曲線が水平なのでほぼ三つの肺がTLCに達していることが図3からいえる.FRC(白丸)では中肺が平均値を示すPpl=-5cmH2Oであっても上肺はPpl=-8cmH2O,下肺はPpl=-2cmH2Oであり,肺圧-量曲線は傾斜があるので,各三つの肺における局所の肺気量(regional VL)は著しく異なる.残気量位(RV;×印)では中肺はPpl=0cmH2Oとしても上肺はPpl=-3cmH2O,下肺はPpl=+3cmH2Oとなっている.肺圧-量曲線は肺弾性圧(PL=PA-Ppl,PA=0なので,PL=-Ppl)=0cmH2O以下は肺気量が縮小しないとした.
[K]気道過敏性誘発試験
著者: 山井孝夫 , 牧野荘平
ページ範囲:P.628 - P.631
気管支喘息は,可逆的気道収縮による発作性呼吸困難を主症状とする疾患であり,正常人に比べて気道が収縮しやすいこと(気道過敏性)が,その基礎に存在する.この性質は寛解期においても大きく変化することはなく,おそらくアトピー性素因とは別の遺伝的素因が関与すると考えられる.この性質を利用し,非発作時にも喘息の診断が可能である.
気道過敏性の検査は,アセチルコリン,ヒスタミン,メサコリンなどの気道収縮物質を低濃度より肺機能上一定の変化が生ずるまで吸入させ,気道の収縮しやすさを定量するものである.また,喘息の診断が確定した場合,その病因を明らかにするために,アレルゲン吸入誘発試験,アスピリン吸入誘発試験,運動誘発試験が行われる.しかし,これらの誘発試験はアセチルコリンなどによる非特異的気道過敏性の検査とは異なり,すべての喘息患者に共通に陽性所見を示すわけではない.
[L]基礎代謝検査
著者: 谷合哲
ページ範囲:P.632 - P.634
基礎代謝の測定は,通常,空腹時安静状態で体内で行われる代謝の総量を測定するもので,代謝量の測定の唯一の方法である.しかし,近年基礎代謝を測定する機会が著しく少なくなっている.その理由としては,従来この検査が診断上重要であった甲状腺疾患に対して,ホルモンの定量が直接行えるようになったことが考えられる.しかし,どのような場合に基礎代謝測定を行わず,ホルモン定量に置き替えることができるのか,診断上ホルモン定量とどのように使い分ければよいか,などの問題について,基礎代謝測定を行う場合よく認識している必要がある.
基礎代謝測定は体内の代謝の総量を測定しているもので,いうまでもなくホルモン特異性はない.また,体内の諸種の条件を総合した結果として基礎代謝量が決定されるのであって,ホルモンの分泌量は代謝量を決定する重要な条件ではあるが,条件の一つにすぎない.一方,ホルモンの値はあくまで分泌量であって,必ずしもその値が機能の程度を表さない場合もある.しかし,一般にはホルモンのレベルは機能程度と一致すると考えられる.ホルモンのレベルが境界値をとる場合,基礎代謝の値も重要となる.
Ⅷ 血液ガス分析
血液ガス分析—装置の概略を中心として
著者: 松本佶也
ページ範囲:P.636 - P.640
はじめに
臨床検査における血液ガス分析は,体液中の電解質代謝と酸塩基平衡の動態,心肺機能の評価,術中術後,濃厚治療室での指標などとして欠かすことのできない検査である.
血液ガス測定分析に用いられる測定原理と方法および装置には,Van Slyke法で代表されるガス気圧法と電極法,分光光度法ならびに質量分析法などがあり,種々開発・改良されてきた.これらの測定法にはそれぞれ特徴があり,検査目的に合ったパラメーターの得られる装置を選び,使用されている.最近,電子工学,精密機械工学などの利用によって,装置の機構や性能も長足の進歩を遂げるとともに,血液ガスの連続計測のための血管内電極の実用化と経皮電極も普及しつつある.特に,装置にコンピューターを組み込み,測定分析工程と校正,演算などをすべて自動的に行えるようプログラムされた装置も一般化し,測定精度の向上や検査処理の迅速簡便化も図られている.しかし,これらの装置の測定操作全般にわたる技術面と,血液ガス測定の理論を正しく十分理解し,把握する必要がある.一般に,どの測定法も独自の測定原理から出発し,得られる数値に誤差も加算されるほかに,算出の基礎となる仮定が満足されない場合もある.さらに測定誤差の原因も種々あり,慎重な測定操作が望まれる.装置の保守点検,日常の整備はもちろん,操作についても習熟しておかなくてはならない.
Ⅸ 医用電子工学
医用電子工学
著者: 小野哲章
ページ範囲:P.642 - P.654
はじめに
「医用電子工学」は"medical electronics"の訳であり,これを略して「ME」と呼ばれている.最近では,「ME」はもっと広義に解釈され,"medical engineering",すなわち「医用工学」と呼ばれることが多くなってきた.しかし,医用工学の主要な部分は医用電子工学であるので,ここでは医用電子工学を「ME」と呼び,これを応用した機器を「ME機器」と呼ぶことにしよう.
さて,生理機能検査にはさまざまな電子機器が使われているが,これらもME機器の範疇に入る.現代の生理機能検査にME機器は不可欠である.それゆえ,機器を〈正しく安全に〉使用するためには,MEの知識が不可欠である.
Ⅹ 生理検査法規と患者心理
[2]患者心理と患者への接しかた
著者: 大山正博
ページ範囲:P.661 - P.665
現代の社会はまさに情報社会である.さまざまな知識がさまざまな経路をたどって個人に吸収される.医療一般についての知識もまったく同様である.困ったことに,このような知識は必ずしも正しく妥当なもののみとは限らない.
社会の複雑化や高度の能率化などの変化に伴って,人間性もまた変化してきた.おそらく,医療を供給する側にも,技術の進歩や医療組織あるいは考えかたの変化があったであろう.同様に,患者にもまた治療を受けることへの考えかたにさまざまな変化や多様性が生じてきた.このような社会的状況の推移の中で,患者との不必要な軋轢を避けるために,また本来の医療の目的である各種検査や治療の効果を上げるためにも,患者の心理的状況を適切に洞察し,正しく接することが,今後ますます必要になるであろう.
[1]法規
1 医事関係法規の観点から
著者: 三輪亮寿
ページ範囲:P.656 - P.658
〈生理検査〉に関する法的側面の概要を理解するためには,まず第一に,医師とのかかわりを把握すること,特に医師とのかかわりかたにおける〈生理検査〉と衛生検査(いわゆる検体検査),採血の相違点をはっきりさせることである.そして第二に,行政法としての臨床検査技師等法(臨検技法と略す)などに関する違反についてのあらましと,第三に,民法・刑法との関係で臨床検査の関与した医療過誤のあらましについて知る必要がある.
2 臨床検査技師法の観点から
著者: 佐藤乙一
ページ範囲:P.658 - P.660
診療行為の業務独占と手足論 医師法第17条は「医師でなければ医業をなしてはならない」と定め,医師でない者が医療行為を行うことを禁止している.これを〈医療(診療)業務の独占〉という.ところが反対に,わが国の憲法は第22条において「誰でも公共の福祉に反しない限り職業を自由に選ぶことができる」ことを定め,基本的人権の一つとして保障していることは,すでにご存じのとおりである.一見この部分が憲法と医師法の間で矛盾しているかに読めるが,医療業務の独占は憲法に違反しないという裁判所の判断がある.その判決はいう.「医師は国民の健康を守る重要な職種であるから厚生大臣の行う国家試験に合格し,絶対的,相対的欠格事由を定め,厳重な規定のもとに医師の資格を与えているものであって,法は医師でない者が医業をなすことを禁止するのは公共の福祉のために当然である」としているのである.とはいっても,医療行為のすべてを医師が行うことは事実上不可能なことであり,明治33年に東京府が制定した看護婦規則の中では早くも「看護婦は主治医の指示を受けることなく治療に関する手術又は投薬をしてはならない」ことを定め,業務独占の緩和策をとってきた.これを受け,初めて大正4年に内務省が国の制度として定めた看護婦規則の中でも「……主治医の指示を得なければ治療器械を使用しまたは医薬品を授与してはならない」などの文言を追加し,事実上診療行為と区別して診療の補助行為を行うことを認めてきたのである.後者制定の背景には診療行為は医師のみの業務と規定しておきながら,医師の指示があれば無資格者が助手的行為を行っても医師法には違反しない,という有名な大審院の「診療行為を補助する手足論判決」(大2.12.8.(れ)大審院判)があったからである.これが昭和23年に制定された保健婦助産婦看護婦法(保助看法)に〈診療の補助〉を定めることのできる根拠となった.
座談会
臨床生理検査技術と精度管理
著者: 小沢友紀雄 , 遠田栄一 , 藤美智子 , 関誠 , 石山陽事 , 本間伊佐子 , 毛利昌史
ページ範囲:P.667 - P.677
司会(毛利) ここにお集まりの皆さまは,各検査室で指導的な立場におられる方ばかりですが,本日は臨床検査のうちでも特に生理機能検査の分野での,新しい検査技師の育成,医師と検査技師との関係などについてそれぞれの施設での経験を中心にお話しいただきたく思います.
それでは,まず最初に,循環器の生理機能検査について小沢先生にお話しいただきます.
わだい
泌尿器系の超音波検査—経直腸法
著者: 高橋元代
ページ範囲:P.406 - P.406
泌尿生殖器の超音波検査としては,体腔内走査(経尿道的・経直腸的)がよく行われており,前立腺の描出には,経直腸的ラジアル走査法がよく用いられる(図1).探触子を直陽内に插入し,360°回転させて断層面を得るもので,比較的簡便で優れた診断能力を持っている(図2).経直腸的検査は,経腹的走査法のように膀胱に尿を貯められない患者でも前立腺の描出が可能である.
図3〜5に正常および症例を示す.
超音波検査におけるアーティファクト鑑別のコツ
著者: 南里和秀
ページ範囲:P.410 - P.410
超音波とは,可聴域(20〜2万Hz)より高い周波数の音のことをさし,2万Hz以上の音であれば特に上限値は設けられていない.人間には聞くことのできない音ではあるが,この超音波を巧みに利用している動物がいる.例えば,コウモリやイルカがそうであり,コウモリでは声帯から5万Hzほどの超音波を発射し,この反射を大きな耳で受信する.こうして,真っ暗な洞窟内でも周りの障害物にぶつかることなく自由に飛び回ることができる.漁師も超音波を利用して,魚群の距離や方向の情報を知ることができる.このような,比較的身近なところに超音波の利用をみることができる.
さて,医療面では,超音波装置や探触子の著しい開発により,操作も容易で安価な高性能のものが供給され,詳細な病変の描出も可能となってきた.しかし,いかに高性能の装置を用いても,操作する側の技術が未熟であれば見落としや見逃しにつながる.超音波装置の操作自体は手軽なため,実際の手技や診断に重点が置かれ基礎的原理などはおろそかになりがちなのが現状である.私自身,超音波検査を始めたころは,アーティファクトと実像の区別もできないままに探触子を握り超音波の画像を撮っていたに違いない.Artifact(人工産物)とは,何もないところに何かがあるように見えたり,実際にあるところに何も見られなかったりすることをいう.また,アーティファクトには,画像に悪影響を及ぼすものばかりではなく,音響陰影や側方陰影など診断上役だつものもあるため正しい理解が必要となる.検査中意識してアーティファクトの混入した像を作ろうとするのはそれほど難しいことではないが,知らずに撮影した画像上に混入した場合は説明に困ることがある.どうしてもアーティファクトを除去できないような場合には,後で見返してもどれが実像でどれがアーティファクトなのかを説明できるようにしておくことがたいせつであると思う.
テレメーター心電図
著者: 佐藤忠一 , 武者春樹
ページ範囲:P.411 - P.411
テレメーター心電計は,現在,CCUにおける不整脈監視をはじめとして,心筋梗塞後のリハビリテーション時の管理や運動負荷試験など,院内患者のモニターとして広く用いられている1).テレメーター心電図については,研究的には1930年代からいくつかの試みがあるが,1957年,N. J. HolterらがRadioelectrocardiographyとしてその臨床使用の第一歩を踏み出した.現在のHolter心電図システムもテレメーターとテープレコーダーの組み合わせから出発していることは,よく知られている.テレメーター心電図の効用として,CCUにおける急性心筋梗塞患者の不整脈監視では,warning Arrhythmiaの早期発見が可能となり,心筋梗塞急性期の不整脈死を著しく減少させるのに役だった.現在では,コンピューターの小型化に伴い,各種不整脈の自動診断装置を内蔵した小型テレメーター・モニタリング装置が開発され3),広く臨床に用いられている.
He-O2フローボリューム曲線
著者: 藤美智子
ページ範囲:P.440 - P.440
肺内のガスをヘリウム(He)混合ガス(ヘリウム80%+酸素20%)で置換した後,最大吸気をさせて残気量位まで最大努力呼出を行わせ,そのときの肺気量変化をχ軸に,呼気速度をУ軸に記録したものである.置換方法として,次のものがある.
(1)3回肺活量法:最大呼気位から最大吸気位までHe混合ガスを吸入し,これを3回行って肺内のガスを置換した後フローボリューム曲線を測定する.
His束心電図
著者: 厨川和哉 , 伊藤明一
ページ範囲:P.450 - P.450
1969年Scherlagらは,His束の電位を記録する方法を発表した.このようにして記録されるHis束心電図(His bundle electrogram;HBE)は,応用範囲の広さとともに簡便性かつ安定性に優れているため,急速に普及するようになった.
呼吸中枢機能の測定—P0.1とその意義
著者: 大塚洋久
ページ範囲:P.462 - P.462
■呼吸中枢機能とは
特に意識することなく普通に呼吸しているときは,脳幹にある呼吸中枢が種々の受容器や大脳皮質などに影響されつつ呼吸をコントロールしている.呼吸中枢の活動には中枢呼吸活動性(centrally controlled inspiratory activity;CIA)と呼吸のタイミング(off switch mechanism)の2要素がある.ここでは呼吸中枢機能として,主に呼吸活動性を取り上げる.吸気活動性を厳密に定義することは難しいが,〈呼吸の活発さ〉程度に理解していただきたい.
睡眠時の無呼吸症
著者: 岡田保
ページ範囲:P.486 - P.486
無呼吸とは,10秒以上鼻および口の換気が停止することであり,健康人においても一夜に10回以内ならば認めることがある.しかし7時間の夜間睡眠中にノンレム期にも無呼吸が認められ,その数が30回以上のものは病的とみなされ,睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる.
その主症状は昼間の睡眠過剰症と夜間の不眠症であるが,慢性重症化した場合は,高血圧症,右心不全,不整脈,肺胞低換気などの呼吸循環系の障害をきたすほか,知的能力の障害,抑うつと不安,性格変化,行動の異常などの精神科領域の障害を伴うことがあり,ひいては突然死の原因疾患の一つと考えられている.本症候群の確定診断のためには,呼吸モニターを含むポリソムノグラフィ(終夜睡眠ポリグラフィ)が必要とされる.
呼吸筋と呼吸筋疲労
著者: 長尾光修
ページ範囲:P.490 - P.490
筋疲労とは,期待される筋収縮力を維持できない状態と定義される.筋肉の収縮は中枢からの刺激が神経,神経筋接合部,細胞膜の興奮,T管,そして筋小胞体からのCaイオンの遊離を起こし,アクチンとミオシンのクロスブリッジを形成して筋肉の収縮張力を発生させる.この一連の収縮関連機構のいずれの部位での障害によっても,筋収縮力の低下が招来される.
筋肉疲労をエネルギーバランスの面から見ると,筋肉に供給されるエネルギーに効率をかけた値が仕事量より多ければ,筋肉は疲労に陥ると考えられる.このエネルギーの供給は血液に含まれる栄養素,酸素,ヘモグロビンならびに血流量によって決定される.したがって,低栄養状態,低酸素状態,貧血などは筋疲労の準備状態として重要である.
脳波記録の保存方法
著者: 竹内光吉
ページ範囲:P.526 - P.526
検査データの保存方法(X線,カルテなどを含む)は,データ量および大きさなどがまちまちでそれぞれの統一保存は難しい.特に原波形を整理,保存する方法は,各医療機関でくふうがなされている.
今回,生理機能検査のうち脳波についてみると,各施設により種々の方法がとられている.大別すると,①原波形のまま保存する方法,②マイクロフィルムに収納する方法,③磁気テープ(データレコーダー)で保存する方法などが挙げられる.さらに,レーザーディスク装置の開発に伴い,ディスクで保存する方法も考えられている.
新しい呼吸機能測定装置—JBA-3
著者: 毛利昌史
ページ範囲:P.566 - P.566
JBA-3は常光(株)の製品で,国産では最初の全自動血液ガス分析装置である(図1).まだ発売後間もなく,使用経験が十分ではないため,断定はできないが,われわれが昨年,約4か月間試験的に使用した経験では,本装置の性能は,ABL-3(ラジオメータ社)とほぼ同等であった(図2),したがって,本装置は,コーニング社やIL社の全自動血液ガス分析装置ともほぼ同程度の性能を有すると思われる.
ABL-3とJBL-3の比較を図2に示す.ガス分圧の校正とHbの測定以外,原理的には両者とも同じ方法を採用している.
小児の脳波
著者: 関亨
ページ範囲:P.571 - P.571
小児,特に乳幼児の脳波は,検査技術にとっても,また医師にとっても,やっかいな代物の一つである.その理由を挙げてみると,以下のようなことに集約されるであろう.
(1)乳幼児では安静閉眼時の記録がなかなか難しい.そこで薬物睡眠ということになるが,今度は薬物により急速にNREMのstage Ⅲ〜Ⅳの深睡眠になってしまう.乳幼児における脳波検査は"ひきつけ"(痙攣)のためが多いので,こうした例ではstage Ⅰ〜Ⅱ(入眠〜軽睡眠期)の脳波記録が重要であるのに,この時期が長くとれないことが多い,また,脳の成熟・発達の一つの評価法としてぜひ覚醒時の記録が欲しいが,なかなかうまくいかない(もちろん,この点についてはそれぞれの検査室でくふうが行われているが).
体表面電位図
著者: 熊倉英子 , 西山玄洋 , 春見建一
ページ範囲:P.588 - P.589
体表面電位図(body-surface mapping)とは,体表面の多数の誘導点から心電図を記録し,ある時間点の体表面の電位分布を等電位図として表現したもので,体表面上の詳細な電気的現象を平面的あるいは立体的広がりとしてとらえることができる.それゆえ,12誘導心電図やベクトル心電図では見逃されていた心筋梗塞の診断や,脚ブロックなどの興奮伝播異常の診断がより正確に行いうる.
近年,コンピューターやMEの進歩によって電位図記録精度の向上の表示法の改良,診断法の確立が多くの施設で試みられている.
脳死の判定基準
著者: 中村芳樹
ページ範囲:P.589 - P.589
1985年12月6日に厚生省の脳死に関する班研究報告書が公表された.
1)脳死の定義:①脳死とは回復不可能な脳機能の喪失,②脳機能には大脳半球のみではなく脳幹の機能も含まれる.
誘発電位トポグラフィー
著者: 古和田正悦
ページ範囲:P.590 - P.590
最近の画像処理技術の進歩に伴い,各臨床領域においてさまざまな画像処理が応用されている.脳神経領域の器質的・機能的評価にはX線CTをはじめ,ポジトロン・エミッションCTやNMR-CTが導入されており,その一つとして脳波および誘発電位のトポグラフィーが挙げられる.トポグラフィーという言葉は,本来,地形図とか地勢図を意味し,いわば分布図のことである.脳波や誘発電位の研究には以前から種々の分布図が用いられてきたが,最近ではトポグラフィーという名称が一般的になり,またそれを専門的に討議する研究会もできているので,ここでは誘発電位トポグラフィーと呼び,その概略を述べる.
周知のように,誘発電位の研究では電位分布図をはじめ,さまざまな二次元表示や立体表示が行われてきたが,最近では生体電気現象の情報処理技術の進歩から,視覚,聴覚,体性感覚などの誘発電位の解析にトポグラフィーが広く応用されるようになった,脳波トポグラフィーと同様に,誘発電位のトポグラフィーも基本的には,表示する円の決定,補間処理の方法および量子化の3過程から成っており,もっとも一般的なものは,誘発電位の経時的変化を等電図として表示するものである.市販されている機器は12または16チャンネル仕様で,高電位部位を赤色系に,低電位部位を青色系に11段階に色分けして表示するものである.連続して表示するものをダイナミック・トポグラフィーと呼び,専用の機器も市販されている.
新しい呼吸機能測定装置—Gould 2400,2800
著者: 毛利昌史
ページ範囲:P.605 - P.605
■Gould 2400(図左)
Gould 2400は米国グールド社の自動呼吸機能検査装置(日本での販売代理店はチェスト〔株〕)で,フローボリューム(FV)曲線,肺気量,肺気量分画,最大換気量,および肺拡散能の測定ができる.気量(3lの校正用シリンジを使用)および標準ガスによる濃度の校正は各測定前に自動的に行うことが可能で,測定曲線や結果の印刷表示とディスク保存も可能である.
機能的残気量と拡散能の測定には,それぞれヘリウム閉鎖回路法(熱伝導型He計)およびCO1回吸入法を採用しているので,従来の測定データとの比較については特に問題ない.FV曲線など強制呼出曲線の測定にはBenedict-Roth型呼吸計と同じwater seal法を採用しているが,周波数特性を上げるために体積8.75lの軽いドラムを用い,気量はポテンショメーターにより測定している.
泌尿器系の超音波検査—経腹的走査法
著者: 高橋元代
ページ範囲:P.640 - P.640
泌尿器系の超音波検査の簡便な方法として経腹的走査法がある.充満した膀胱から,膀胱内部の状態や,尿管から膀胱への開口部,前立腺や精嚢腺が検査可能である.検査にはリニア走査も行われるが,最近開発されたセクタスキャナーのほうが,腸管のガスや恥骨の影響を受けず,泌尿器系の描出には有用である.
基本的走査法は図1に示すとおりである.
呼吸機能判定における正常値
著者: 藤本順子
ページ範囲:P.666 - P.666
近年,大気汚染,喫煙や人口の高齢化などの原因で肺気腫,慢性気管支炎,気管支喘息などの末梢気道に病変を伴う閉塞性肺疾患や,肺線維症,腫瘍などの拘束性肺疾患などの呼吸機能障害が急増し,それに伴って呼吸機能検査の需要が著しく高まっている.呼吸機能検査は呼吸機能障害の発見,障害の程度および治療のみならず,多くの疾患の補助診断,治療経過,術前検査および予備能力などの判定や,大気汚染・公害病に対する診断と予防などにも欠くことのできない検査法の一つとなり,臨床上重要な位置を占めている.
呼吸機能検査は肺活量,1秒量,1秒率,最大換気量から成る一般肺機能のほか,最近ではフローボリューム曲線,クロージングボリューム検査,残気量および拡散,その他の複雑な検査法もルーチン検査として行われるようになった.呼吸機能検査測定値の評価には標準値を用いて判定する必要があるが,わが国では総合的に確立された標準値は少なく,検査項目によっては諸外国の報告を基準に標準値を定めている検査機関が多いのが現状である.しかし,人種,体格,生活環境および検査に用いる諸条件の相違などから,これらの値を直ちに日本人の呼吸機能検査成績の標準値に用いるには問題があり,日本人を対象とした呼吸機能検査の標準値を設定する必要性がある.
基本情報
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11巻9号(1983年9月発行)
技術講座 一般
11巻8号(1983年8月発行)
技術講座 血清
11巻7号(1983年7月発行)
技術講座 細菌
11巻6号(1983年6月発行)
技術講座 一般
11巻5号(1983年5月発行)
技術講座 病理
11巻4号(1983年4月発行)
技術講座 一般
11巻3号(1983年3月発行)
技術講座 血液
11巻2号(1983年2月発行)
技術講座 一般
11巻1号(1983年1月発行)
技術講座 血液
10巻12号(1982年12月発行)
技術講座 一般
10巻11号(1982年11月発行)
技術講座 生理
10巻10号(1982年10月発行)
技術講座 血清
10巻9号(1982年9月発行)
技術講座 細菌
10巻8号(1982年8月発行)
技術講座 一般
10巻7号(1982年7月発行)
技術講座 病理
10巻6号(1982年6月発行)
技術講座 細菌
10巻5号(1982年5月発行)
技術講座 病理
10巻4号(1982年4月発行)
技術講座 血清
10巻3号(1982年3月発行)
技術講座 生化学
10巻2号(1982年2月発行)
技術講座 病理
10巻1号(1982年1月発行)
技術講座 生化学
9巻12号(1981年12月発行)
技術講座 細菌
9巻11号(1981年11月発行)
技術講座 生理
9巻10号(1981年10月発行)
技術講座 一般
9巻9号(1981年9月発行)
技術講座 血清
9巻8号(1981年8月発行)
技術講座 血清
9巻7号(1981年7月発行)
技術講座 生理
9巻6号(1981年6月発行)
技術講座 細菌
9巻5号(1981年5月発行)
技術講座 一般
9巻4号(1981年4月発行)
技術講座 一般
9巻3号(1981年3月発行)
技術講座 血清
9巻2号(1981年2月発行)
技術講座 一般
9巻1号(1981年1月発行)
技術講座 生化学
8巻12号(1980年12月発行)
技術講座 一般
8巻11号(1980年11月発行)
技術講座 生理
8巻10号(1980年10月発行)
技術講座 検体の取り扱いと保存
8巻9号(1980年9月発行)
技術講座 病理
8巻8号(1980年8月発行)
技術講座 生化学
8巻7号(1980年7月発行)
技術講座 一般
8巻6号(1980年6月発行)
技術講座 生理
8巻5号(1980年5月発行)
技術講座 生化学
8巻4号(1980年4月発行)
技術講座 血清
8巻3号(1980年3月発行)
技術講座 病理
8巻2号(1980年2月発行)
技術講座 一般
8巻1号(1980年1月発行)
技術講座 生化学
7巻12号(1979年12月発行)
技術講座 一般
7巻11号(1979年11月発行)
技術講座 一般
7巻10号(1979年10月発行)
技術講座 細菌
7巻9号(1979年9月発行)
技術講座 生理
7巻8号(1979年8月発行)
技術講座 病理
7巻7号(1979年7月発行)
技術講座 生理
7巻6号(1979年6月発行)
技術講座 一般
7巻5号(1979年5月発行)
技術講座 血液
7巻4号(1979年4月発行)
技術講座 生理
7巻3号(1979年3月発行)
技術講座 病理
7巻2号(1979年2月発行)
技術講座 細菌
7巻1号(1979年1月発行)
技術講座 生化学
6巻12号(1978年12月発行)
技術講座 細菌
6巻11号(1978年11月発行)
技術講座 病理
6巻10号(1978年10月発行)
技術講座 血清
6巻9号(1978年9月発行)
技術講座 細菌
6巻8号(1978年8月発行)
技術講座 生化学
6巻7号(1978年7月発行)
技術講座 一般
6巻6号(1978年6月発行)
技術講座 病理
6巻5号(1978年5月発行)
技術講座 生理
6巻4号(1978年4月発行)
技術講座 一般
6巻3号(1978年3月発行)
技術講座 病理
6巻2号(1978年2月発行)
技術講座 一般
6巻1号(1978年1月発行)
技術講座 病理
5巻12号(1977年12月発行)
技術講座 生理
5巻11号(1977年11月発行)
技術講座 一般
5巻10号(1977年10月発行)
技術講座 細菌付録
5巻9号(1977年9月発行)
技術講座 一般
5巻8号(1977年8月発行)
技術講座 生理
5巻7号(1977年7月発行)
技術講座 一般
5巻6号(1977年6月発行)
技術講座 一般
5巻5号(1977年5月発行)
技術講座 一般
5巻4号(1977年4月発行)
技術講座 一般
5巻3号(1977年3月発行)
技術講座 一般
5巻2号(1977年2月発行)
技術講座 一般
5巻1号(1977年1月発行)
技術講座 一般
4巻12号(1976年12月発行)
技術講座 一般
4巻11号(1976年11月発行)
技術講座 一般
4巻10号(1976年10月発行)
技術講座 一般
4巻9号(1976年9月発行)
技術講座 一般
4巻8号(1976年8月発行)
技術講座 一般
4巻7号(1976年7月発行)
技術講座 一般
4巻6号(1976年6月発行)
技術講座 一般
4巻5号(1976年5月発行)
技術講座 一般
4巻4号(1976年4月発行)
技術講座 一般
4巻3号(1976年3月発行)
技術講座 一般
4巻2号(1976年2月発行)
技術講座 一般
4巻1号(1976年1月発行)
技術講座 一般
3巻12号(1975年12月発行)
技術講座 一般
3巻11号(1975年11月発行)
技術講座 一般
3巻10号(1975年10月発行)
技術講座 一般
3巻9号(1975年9月発行)
技術講座 一般
3巻7号(1975年8月発行)
特集 必修 日常検査の実技
3巻6号(1975年6月発行)
技術講座 生理
3巻5号(1975年5月発行)
技術講座 一般
3巻4号(1975年4月発行)
技術講座 一般
3巻3号(1975年3月発行)
技術講座 一般
3巻2号(1975年2月発行)
技術講座 一般
3巻1号(1975年1月発行)
技術講座 一般