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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術2巻3号

1974年03月発行

雑誌目次

病気のはなし

膵臓の病気

著者: 内藤聖二

ページ範囲:P.16 - P.19

 最近,膵に関係のある検査項目が中検施設や,医学検査機関に依頼されることが目だって増加していると思います.血清・尿アミラーゼ測定の要望が増加し,しかも従来用いられてきたウォールゲムート法に代わってキャラウェイ法,スミスルー法などが要求され,近ごろでは簡便で再現性のよいブルースターチ法が用いられてきています.腹部疾患の場合にはアミラーゼ測定がルーチン検査になっているのです.
 それでは膵の病気が実際に増加しているのでしょうか.それは従来から膵の病気はかなりあったのですが,最近特に注目されてきたからです.また慢性膵炎も膵癌も実質的に増加しているからです.医師が膵の病気に関心をもって診療するようになってきたからでしょう.この10年間に胃の病気の診断法が進歩して,X線検査,内視鏡検査,ガストリンの測定などにより90%以上の確診率をあげることができます.

技術講座 生化学

自動機器の購入と臨床化学検査室合理化の考え方

著者: 大場操児

ページ範囲:P.58 - P.59

 化学検査室の合理化は分析機器の導入に始まり,自動分析機器の採用によりテンポが早まっているようである.もちろん自動化のみが合理化とは言いがたく,検査室窓口の検体の授受から検査データの返却まで,能率化の対象とならないものはない.たとえば,化学検査室の作業を分けてみても,(1)検体の受け渡し,(2)血清分離,(3)器具の整備,(4)試薬の調整,(5)検体採取と処理,(6)測定操作,(7)データ処理,(8)伝票記入,(9)使用器具の洗浄など,いずれの部分も能率化を求められることは当然で,個々の操作ひとつひとつが合理的に行なわれる必要がある.
 病院の新・増設の際に購入した自動分析装置が,数年を経ても使われずにホコリをかぶっている例はいくらでも見られる.ようやく使用しようという時に時代遅れの機械となっていたり,放っておいたために精密機器の性質として,使用時にあらためてオーバーホールしなければならなかったりする.

血液

血球鑑別にあたって

著者: 小沼哲

ページ範囲:P.60 - P.61

 血液塗抹標本による血球形態学的鑑別の第1は,じょうずに作られた塗抹標本に最良の染色操作を施すことであり,第2は正しい顕微鏡の使い方のもとで,鏡検に最も適する視野を選んで血球を鑑別することである.
 標本中,鏡検に適する視野とは普通は塗抹標本の引き終わりに近い所で,赤血球どうしが重なり合うことなく均等に分散していて,すみやかに乾燥された部位である.しかし,標本塗抹時のテクニックの巧拙により小さな細胞が中央部に,大きな細胞が周辺部に集まるといった分布傾向を示すことがあるので,このような標本ではたとえ赤血球が均等に分散していても,白血球分布にかたよりがあるので,鏡検に適さない.

血清

補体結合反応

著者: 竹内直子

ページ範囲:P.62 - P.63

 抗原と抗体が結合すると抗原抗体複合体を形成し,この複合体はある一定の条件のもとで補体を吸着する.この反応を補体結合反応という.補体が抗原抗体複合体に結合されたかどうか,この3つの因子の作用だけではわからないので,目に見える反応とするために,感作赤血球(溶血素と結合させた赤血球)に補体を加えると溶血するという事実を利用して,感作赤血球の溶血,不溶血の結果から間接的に答を出す反応である.
 抗原+抗体+補体+感作赤血球の術式で検査を行なえば,抗原と抗体が対応している時,抗原抗体複合体に補体は結合され,加えられた感作赤血球はそのまま残って不溶血となる.抗原と抗体が対応していなければ,複合体は形成されないので補体はどこにも付かず,遊離のままあって,次に加えられた感作赤血球と結合してこれを溶血させる.補体結合反応では以上のことから,不溶血の反応結果が得られれば陽性であり,溶血であれば陰性となる.補体結合反応の反応過程とその結果をまとめると表1のようになる.すなわち補体結合反応は,遊離補体が存在するのかどうかを目で見えるようにしていると考えればよい.

細菌

臨床細菌検査法の概略

著者: 小栗豊子

ページ範囲:P.64 - P.65

 臨床細菌検査は感染症患者の材料より病原菌を分離・同定し,かつ薬剤感受性試験により適切な化学療法を行なうための情報を,できるだけ早く依頼医師に提供することにある.臨床細菌検査法は今までに述べてきたひとつひとつの基本操作を土台としており,その概略は図に示した.臨床細菌検査は現在はほとんどの検査室において検査材料別検査法が採用されており,病原体別検査法は真菌,結核菌などの一部のものを除いては姿を消す傾向にある.病原体別検査法(赤痢菌検査法,ブドウ球菌検査法など)が検査材料別検査法(尿の検査法,糞便の検査法など)に移り変わってきた原因は,化学療法剤の出現をはじめ医療の発達により,弱毒菌感染症が増加し,病原菌,非病原菌の区別が困難となったことや,一方中央検査室制度が普及し,検査側と依頼者側とにはっきりと分離されてきたのが主なものであろう.
 以下図に従い臨床細菌検査法の概略について解説する.

病理

膵ラ氏島細胞(A, B, D)の染色

著者: 鬼頭花枝

ページ範囲:P.66 - P.67

 膵臓のランゲルハンス島には,血糖上昇作用のあるグルカゴンを分泌すると考えられるA細胞(α)と,逆に低血糖作用のあるインスリンを分泌するB細胞(β)のほかにD細胞(δ)があるが,これは胃酸分泌因子としてのガストリンを貯蔵分泌すると推測されていたが,詳細は現在なお不明である.これらの内分泌細胞を染め分けることによって,糖尿病,低血糖症,その他の膵島に病変を持つ代謝異常疾患の形態的な観察が可能となる.
 膵島細胞の内分泌顆粒を染色するには,新鮮材料を染色に応じた固定液によく浸透するように3mm以内に切り出し,振盪して迅速に固定することが肝要である.しかし,通常の病理組織検査材料はホルマリン固定のものが大多数であるので,ここでは再固定および分別方法あるいは銀染色の取り扱い方などを考慮に入れて,十分形態的観察に耐えられる染色標本作製の要点を述べてみたいと思う.なお,腫瘍を染色する場合は,必ず正常膵ラ氏島を持った膵臓標本を対照として同時に染色する.

生理

電気生理検査機器の安全な取り扱い

著者: 石山陽事

ページ範囲:P.68 - P.69

 電気生理検査室で用いるME機器には,心電計をはじめ心内圧を測定する心臓カテーテル装置などの計測機器,あるいは治療を目的とした除細動装置やペースメーカーなどがある.今後技師は医師,看護婦とともにいろいろな場所でこれらの機器を使用する機会がしだいに多くなってくる.したがってその保守と安全面に関しては技師自らその危険性を知り,その管理にあたらねばならない.
 今回はこのME機器の使用面での危険性と安全な使用方法を中心に述べたい.

一般

一般検査室で使用する器具の選び方

著者: 相賀静子

ページ範囲:P.70 - P.71

 検査室で使用する器具の種類は非常に多く,各検査室で多少違っている.各へやの検査項目,使用条件によっても,形,大きさ,材質などのほか,同じものでも使用頻度の異なっていることがほとんどであろう.また,患者が直接使用する採尿コップや試験管などは検査室側のみの考えでは決められない.やはり採尿しやすく,持ち運びに楽で,しかもしみ出さないような材質で,安く大量に使えるものを選ばないといけない.
 7〜8年前まではもっぱらガラス製品が用いられ,合成樹脂製や紙製品など考えられなかったが,現在ではガラス製品は作る人が少なくなり,高価なものになってしまった.また,こわれやすく,洗浄する手間もあって,使い捨てにする容器に変えた検査室が多い.しかし,ポリ製品は焼却時の公害原因にもなるし,最近では入手困難にもなってきたので,便利でありながらまたガラス製品の需要が多くなっている.以下,一般検査室で行なわれる各項目について容器の選び方を考えてみよう.

マクロとミクロ

膵臓

著者: 佐々木憲一

ページ範囲:P.6 - P.6

 膵臓は人体中肝臓に次いで大きい消化腺で1日1.2lに及ぶ消化液を分泌する外分泌腺と,糖代謝の調節を行なう内分泌腺から成っていて,これらの機能が2種の異なった細胞群で行なわれている点が,肝臓と異なっている.
 膵臓は後腹膜にあり,第2〜第3腰椎の高さに位置している.膵頭部は十二指腸中央に接し,体部〜尾部は横走して脾臓の部まで伸びている.大きさは成人で長さ14〜16cm,幅5cm,重量は平均74gである.表面は非薄(ひはく)な線維性被膜に包まれ,肉眼的に細かい分葉が観察される.

クローズアップ

武沢春雄—東京歯大市川病院中検生化学検査室主任

著者: 馬場博美

ページ範囲:P.8 - P.9

卒業時の緊張感を忘れずに
 高校時代文科系の大学へ進学しようと思っていた武沢さんは,家族の病気で初めて検査技師の仕事を知り,180°の方向転換をした.若い武沢さんをひきつけた魅力ある職業と言えよう.そのかわり学生時代は苦労の連続,初めての講義は全然わからなかったと苦笑する.人一倍勉強したことがうかがえる.
 現在は生化学検査室のチーフ.主に肝機能検査に従事.苦手のはずの化学が今はおもしろくてしかたがないという感じである.1日平均40検体をすべて用手法で処理,人数が少ないので機械化にはまだ時間がかかりそうだとのこと.

ひとこと

若き臨床検査技師諸君のために

著者: 小林種一

ページ範囲:P.10 - P.11

 若アユのごとき若き臨床検査技師諸君,臨床検査技師たらんとして勉学中の学生諸君,自らの志す道に情熱を持てと叫びたい.そんな気持ちで私の経験から所感を述べる.私は大阪府立公衆衛生学院で臨床検査総論IIの講義を受け持っている.私に与えられているのは臨床病理学の歴史,中央検査室管理論,臨床検査の倫理などである.
 34年間臨床検査一筋に生き,この業務に打ち込むとともに,技師法の制定など技術者の地位の向上のために,まっしぐらに歩んできた私は,その体験を通じて,歴史を語り,検査のあり方を述べ,そして技師のモラルを強調する講義をしたわけだが,若い学生諸君もある程度共鳴してくれているようであった.

病人と病気と病院

薬局

著者: 龍原徹

ページ範囲:P.12 - P.15

 病院にはいるとすぐ薬局があり,そこでは主に調剤を行なっている.調剤室が仕事の性質上,外から見えやすい場所に設置されているので,部外者にはこれが薬局の全部とよく誤解されやすい.氷山にたとえれば,水面から出て見えるのが調剤室で,水面下すなわち正面から見えない所でも薬品試験,製剤,注射剤製造,DI活動など多くの仕事をしている.
 薬局では病院で使用する薬品を原則として全部取り扱っている.その大部分は治療用医薬品であるが,そのほかに臨床検査用薬品,診断用薬品,血液,酸素など薬に関するものをすべて扱うことを原則としている.この場合,臨床用・研究用に用いる医薬品・試薬類のなかには,薬局で加工調製し交付するものもある.

臨床検査技師のための 物理学

電気・3

著者: 三上智久

ページ範囲:P.20 - P.23

1.電気をためる
 2枚の金属板を向かい合わせに置き,それぞれを電池の+極と-極に接続すると,金属板のそれぞれには+と-の符号反対で等量の電荷が貯えられ,電池と等しい電圧となる.電池を取り除いても電荷はそのままとどまって電圧を保持している.2枚の金属板は電極と呼ばれ,これに保持された電荷量Qは電圧Eと比例し,
 Q=CE
と表わされる.比例定数Cはキャパシタンスと呼ばれ,相対している電極の面積Sと,電極板の間にある媒体の誘電率εに比例し,間隔dに反比例する.すなわち,
 C=K(εS/d)
 このように電圧と比例した電気量をためることのできるものをコンデンサーという.コンデンサーに電気をたくわえることを充電,放出することを放電という.
 電池もコンデンサーと同じように電気をたくわえているが,電池では化学エネルギーの形で保存しているため,電気量を使っても電圧はほぼ一定の値を保ち,電気量と電圧とにはコンデンサーのような比例関係は存在しない.

生物学

遺伝のしくみ

著者: 和田優

ページ範囲:P.24 - P.27

 遺伝(inheritance)とは,親と子が似るという現象である.この現象を支配する遺伝子は親から受精卵に受け継がれるのである(図1).したがって,受精卵は,その生物のあらゆる形質を発現させるに必要な遺伝子のすべてを持っている.しかし,遺伝子の働きだけで,すべての形質が決まるとは限らない.その形質のあるものは,いろいろな環境要因によって影響される場合もある.

化学

化学反応・12 酵素反応(3)

著者: 吉田光孝

ページ範囲:P.28 - P.31

酵素反応による分析
 酵素以外の物質の定量のために,測定試薬として酵素を利用する方法,すなわち酵素的定量法が臨床検査室でもしだいに増加しつつある.酵素的定量法の最大の特徴は,目的とする物質を特異的に,すなわち正確に測定でき,しかも酵素反応を利用するので温和な条件で諸反応が容易に進行するすぐれた長所がある.最近は紫外部を容易に測定できる光電光度計が普及してきたので一定の測定条件を守れば比較的簡単に測定できるようになった.しかしその反面,酵素試薬の純度,不安定さ,あるいは高価さのためにまだ普及が遅れていることも事実である.しかししだいに純度の高い酵素も比較的手にはいるようになってきたし,また後に述べる固定化酵素のように安定化するくふうも行なわれている進歩もあり,高価な試薬も方法の微量化,普及化によって解決できるのではないかと期待されている.
 酵素的定量法とは,酵素反応によって目的物質を定量する分析法である.この場合,その測定物質が,酵素に特異的な基質であることが普通であるが,ときにはその酵素の助酵素などであることもある.測定の原理は,(1)総変量測定法,と(2)初速度測定法に大別することができる.

実習日誌

実習時代にしかできないことを積極的に

著者: 足立陽子

ページ範囲:P.32 - P.32

 私は9月で1年にわたる病院実習を終えました.実習生としてこの世界にはいり技術面,学習面はもちろん,人間的にもいろいろとよい経験を積むことができました.
 病院は学ぶ場所ではありません,技師のかたがたにとっては真剣な働く場所です.そこに学生である実習生がはいり込むわけですから,ずいぶんめんどうをおかけしたことと思います.なにもかもそろえられて行なう学校の実習と違い,病院での実習はすべて自分の手にかかっているわけですから,積極性がなければなにもできないことになります.

最近の検査技術

螢光薄層クロマトグラフィー

著者: 久保博昭

ページ範囲:P.33 - P.36

TLCの特徴
 薄層クロマトグラフィー(thin layer chromatography;TLC)は,1956年にドイツの薬学者EgonStahl1)によって普遍的な方法として確立されたもので,ガラス板などのプレート上に適当な吸着剤を一定の厚さに薄層状に固着したもの(以後,薄層プレートと称する)を用いて,微量の混合物を分離する方法である.
 TLCの臨床化学への応用はきわめて広範囲で,生体成分(糖,アミノ酸,脂質,ステロイド,など)の分析のほかに,薬剤や,その代謝物の分析にも用いられる.

マスターしよう基本操作

脳波および心電図の電極の付け方

著者: 村崎義紀 ,   根岸勇

ページ範囲:P.41 - P.45

電極の装着は,生理検査法の中で最も基本的な問題であるにもかかわらず,一般に軽視されがちである.どんな優秀な機械を備えていても,また,すぐれた機械操作の技術を身につけていても,この電極装着がおろそかにされた場合は,けっしてよい検査データを得ることはできない.

学園だより

杏林短期大学衛生技術科

ページ範囲:P.46 - P.48

学 長 松田 進勇
学科長 野辺地慶三

医学の進歩をになった人々

アレクサンダー・フレミング・3

著者: 中溝保三

ページ範囲:P.49 - P.51

無視された霊薬
 フレミングはペニシリンを発見し,これを報告した.しかし彼が青カビからつかみ出したペニシリンの量はほんのわずかのもので,ときどき大学の患者の皮膚の化膿巣に応用する程度でしかなかった.彼はこの物質を治療面よりも,むしろ純細菌学的の目的に使用した.すなわち,2種か3種の細菌の混在している検査材料から特定の細菌を選び出すために,培地にペニシリンを加える方法を考案したのである.そして他の何人もペニシリンに積極的の興味を示さず経過しているうちに,プロントジルが画期的な化学療法剤として輝かしい脚光をあびることになってしまった.この薬剤は,レンサ球菌だけでなく,髄膜炎菌,肺炎双球菌,淋菌にも有効であることが明らかにされた.
 1935年のある日(ペニシリン発見後7年め)セント・メアリーズ病院の食堂で,フレミングは産婦人科医のダグラス・マックリオドから産褥熱に対するプロントジルの驚異的の効果の実験談を聞かされて,これに反論した.

座談会

国際細胞検査士試験をふり返って

著者: 石束嘉男 ,   堀内文男 ,   大和田多恵子 ,   国実久秋 ,   高橋正宜

ページ範囲:P.52 - P.56

形態学の中でも癌細胞の検索という特殊な分野である細胞診.癌細胞かどうかの最終的判定はドクターがするのだが,スクリーニングを行なうのは細胞検査士である.日本では現在日本臨床病理学会,日本臨床細胞学会により資格認定が行なわれているが,世界に通用する国際細胞検査士CT(IAC)という資格もある.そこで昨年8月に行なわれた国際試験を受験されたかたがたにお集まりいただき,試験の印象や世界の動きなど話し合っていただいた.

あなたとわたしの検査室

Looney-Walsh法におけるアラビアゴムの性質,作用機序について

著者: 降矢熒 ,   O生

ページ範囲:P.57 - P.57

 質問 タンパク測定のLooney-Walsh法で用いるアラビアゴムの化学・物理的作用機序を教えてください.またアラビアゴムを加熱溶解すると温度や加熱時間で値が変わりますが,アラビアゴムはどのように変性しているのでしょうか.

ニュース

多彩な企画は第20回を記念するにふさわしく—第20回臨床病理学会総会開かる

ページ範囲:P.39 - P.39

 第20回臨床病理学会総会は昨年11月23日から25日まで晴天に恵まれて相模原市の北里大学で行なわれ,総会長斎藤正行北里大教授の学会の歩みをふりかえる開会講演で幕があけられた.今総会は"検査成績を攪乱する生体因子とその対策(化学系,病理系)"(第1,3日)をはじめとする3日間にわたる3題のシンポジウム,2日めに行なわれた記念講演,一般演題終了後各部門で開かれた自由討論など20回を記念する総会にふさわしく,連日3,000余名の参会者を得て盛大に行なわれた.
 文字どおり臨床病理の総会である本学会には臨床病理関連の医師,技師が一堂に会し,一般演題会場の医学部第1研究棟の6会場ではそれぞの専門分野,また特に興味あるテーマに参加する人たちでいくつかの会場では着席できず立って討論に参加する人も出るほどであった.

切取りカード

試薬の組成

著者: 坂岸良克

ページ範囲:P.73 - P.74

フェノール・レッド原液
Phenol Red Stock Solution
 作り方
 フェノール・レッド 40mg
 C19H14O5S(MW 354.39)0.1M水酸化ナトリウム 1.0ml

培地の組成

著者: 坂崎利一

ページ範囲:P.75 - P.76

マグネシウム‐マラカイトグリーン培地
 製 品
 栄研.

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国家試験問題 解答と解説

ページ範囲:P.37 - P.38

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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