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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術20巻4号

1992年04月発行

雑誌目次

病気のはなし

特発性間質性肺炎

著者: 谷本普一

ページ範囲:P.290 - P.296

サマリー
 間質性肺炎は,肺の間質に病変が生じるもので,多数の疾患が含まれる.その中で,呼吸困難と低酸素血症が著しく,難治性で発症頻度が比較的高いのが特発性間質性肺炎であり,わが国で厚生省特定疾患研究として長く研究が続けられている.胞隔炎から始まるこの疾患は,胞隔の線維化と肺胞の虚脱とともに蜂窩肺が形成され,肺が萎縮する特徴ある病像を呈する.しかもいかなる治療も効果がなく,5年生存率は40%という予後不良の疾患である.症例を具体的に呈示し,この疾患の臨床上の特徴について解説した.

検査法の基礎

定性検査の評価法

著者: 細萱茂実 ,   久米章司

ページ範囲:P.297 - P.302

サマリー
 臨床検査の領域において,定量的な測定法に関する評価方法はある程度確立された状況にある.一方,定性検査については,手技が簡便であり検査自体があまりに日常的であるためか,ある意味では検査成績も粗野に扱われがちであった.しかし,臨床的有用性や利用頻度からみると,定性検査の評価・管理の重要性は定量検査に比べて優るとも劣らないことといえる.定性検査の評価法に関する検討が立ち遅れている原因のひとつとして,計数分類値である検査データの扱いが,計量値の場合と異なり標準偏差(SD)や変動係数(CV)などの適当な評価指標がない点が挙げられる.そこで,今回は定性検査,分類検査,半定量検査などの信頼性評価のためのデータ解析法や評価指標について,方法論の整理と提言を試みた.

病理塗抹標本の固定法と染色性

著者: 井上泰 ,   菅沼麗桜

ページ範囲:P.303 - P.307

サマリー
 病理塗抹標本は細胞診のための標本である.組織標本に比し,検体の採取が容易で,より生きている状態に近い細胞が得られる.また,固定—染色の過程が速やかである.この標本の基本的固定法は,95%エタノールによる湿固定法である.エタノールは細胞内グリコーゲンや核酸を含む蛋白質をよく保持する.固定前乾燥を極力避けることが,その後のパパニコロウ染色の良否を決定する.天然塩基性色素であるヘマトキシリンによる核染色と酸性色素であるライトグリーンによる胞体染色が,コントラストよく鮮やかに出現すれば良好な染色性といえる.細胞死の過程における細胞形態の変化を基礎に固定法と染色性を簡略に述べる.

技術講座 血液

血漿中の血小板第4因子(PF4)の測定

著者: 石井秀美 ,   久保木正明

ページ範囲:P.309 - P.314

サマリー
 血小板第4因子(PF4)はβ-トロンボグロブリン(β-TG)などとともに血小板の放出反応により血中に放出される.そこで血漿中でのPF4濃度は血管内での血小板活性化を反映する指標と考えられ,血栓症の診断および治療結果の判定に利用される.
 PF4の測定法にはRIA法およびEIA法が用いられる.ここではこれらの代表的な測定法について説明した.

生理

医療現場で注意すべき安全対策法—[1]ME機器の電気的安全を中心に

著者: 小野哲章

ページ範囲:P.315 - P.318

サマリー
 医療現場におけるME機器に関する安全問題は,機器の適用の是非から始まって,使用法の適否,誤使用,使用エネルギーの安全限界,エネルギーの漏れ,電源遮断による機能停止,故障,相互干渉,信頼性低下,情報擾乱など実に多様である.これらの問題点を避けて,適正な医療を患者に提供するのは,実のところそう簡単なことではない.良い機器を提供するのは製造者の役目であり,これを適正に監視するのは行政の役目であるが,直接医療に携わる医療従事者は,それぞれの立場で機器に関する適切な知識と技術を身につける必要がある.機器は多様で問題も多様であるが,ここでは,すべての機器に共通する電気的安全問題に焦点を絞って,実例を中心に解説した.

『検査と技術』創刊20周年記念座談会

これからの臨床検査

著者: 桑克彦 ,   山岸紀美江 ,   菅野治重 ,   今井宣子 ,   渡辺ユウ ,   大久保昭行

ページ範囲:P.319 - P.327

 本誌が誕生してから今年で20年になる.この期間の臨床検査の進歩は想像を超えるものであった.現在の技術革新の速度を考えると,今後の臨床検査の発展も著しいに違いない.
 この座談会では,第一線で活躍しておられる方々に,臨床検査の将来の展望と検査技師の進むべき道を語っていただいた.読者もこの機会に,これらのことを考えていただければ幸いである.

マスターしよう検査技術

交差適合試験

著者: 渡部準之助

ページ範囲:P.331 - P.336

はじめに
 交差適合試験は,使用する血液が輸血を受ける患者に対して安全であるか否かを確認する,最終で輸血直前のチェックである.この検査を行うには,①主試験:患者血清+供血者血球と,②副試験:供血者血漿+患者血球と2つの組み合わせで行うことが原則とされている.これが図1に示すごとく,交差(cross)していることから「交差適合試験:cross matching test」といわれている.
 主試験は,患者側に不適合となる原因がないか否かを,また副試験は供血者側(輸血用血液)に不適合の原因がないか否かを知るために行われる.したがって,主試験が不適合反応を示した場合は,患者に対して精査を行わなければならない.一方,副試験が不適合を示せば輸血用血液の精査が必要となる.しかし,副試験の輸血用血液については,日赤血液センターで精査したうえ,輸血で副作用の原因となる血液は輸血用から除外していることと,近年は成分輸血が広く行われるようになっていることとで副試験を行う必要性が薄くなってきている.以下詳細については写真を中心に説明を加え,不足分は図示して説明を加えたい.

生体のメカニズム ホルモン・4

甲状腺機能と調節

著者: 池田斉

ページ範囲:P.343 - P.347

はじめに
 近年,遺伝子工学のめざましい進歩により,甲状腺の研究分野でも重要な知見が次々に明らかにされている.甲状腺細胞膜の甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone;TSH)レセプター,核のT3レセプター,サイログロブリン,甲状腺ペルオキシダーゼ(thyroid peroxidase;TPO)など重要な蛋白質の一次構造の決定である.本稿では,これら新知見の紹介を混じえながら,甲状腺機能の調節機序および甲状腺ホルモン作用の発現機序について概説する.

検査データを考える

髄液細胞増加

著者: 阪田千種 ,   吉長元孝 ,   中村重信

ページ範囲:P.338 - P.342

はじめに
 髄膜炎,脳炎,中枢神経系の炎症性疾患などでは髄液検査は不可欠で,髄液検査で細胞の種類,増加の程度を知ることは非常に重要である.細胞増加の原因を早期につきとめることが,特に感染症においては予後に大きな影響を与える.

講座 英語論文を読む・16

感染症の評価におけるC反応性蛋白の補助としての血中ネオプテリン測定

著者: 弘田明成

ページ範囲:P.348 - P.349

 C反応性蛋白(CRP)は炎症状態や細菌感染時にその血中濃度が上昇する.血中ネオプテリン濃度は細菌性敗血症,ウイルス感染症や,移植片宿主拒絶反応のときに上昇する.血中CRP濃度およびネオプテリン濃度は骨髄移植患者21人(BMT),集中治療室(ICU)患者64人,そして頭頸部の扁平上皮細胞癌患者(HN)12名で毎日測定した.CRPと同時に血中ネオプテリン濃度をも測定することでBMT患者では感染症状態と移植片宿主拒絶反応とを区別することが可能であった.ICU患者ではCRP測定のみでは感染の特異的指標には不十分であり,また血中ネオプテリン濃度の測定を追加してもその特異度の向上の助けにはならなかった.この3つの患者群のいずれにおいてもネオプテリン/CRP比を求めても,臨床的には有用ではなかった.3つの患者群のいずれもそれぞれの基礎疾患に特徴的なCRPおよびネオプテリン濃度パターンを示した.BMT患者では移植片宿主拒絶反応による免疫学的活動を伴うため血中ネオプテリン濃度が優位に上昇した.感染症および炎症性疾患を伴うICU患者では血中CRP濃度とネオプテリン濃度の両方が上昇した.そして,局所的な炎症を伴うHN群では血中CRP濃度の上昇を示すが,ネオプテリン濃度には上昇がみられなかった.

検査ファイル

簡易血糖測定装置

著者: 伊藤圓 ,   勝田逸郎

ページ範囲:P.350 - P.350

はじめに
 インスリン治療を必要とするような重症の糖尿病患者の管理には頻回の血糖測定が不可欠である.幸い,1986年4月より血糖の自己測定の保険適用が認可されたのに伴い,いわゆる簡易血糖測定装置が多数開発され,今では,インスリン療法の必要な糖尿病患者の自己血糖測定用の装置として,幅広く使用されている.
 また,本装置は,ベッドサイドにおける血糖値の即応検査用として,医療現場でも広く賞用されている重要な検査機器のひとつである.

自動免疫組織化学染色装置

著者: 森下保幸

ページ範囲:P.351 - P.351

 自動免疫組織化学染色装置とは,文字通り免疫染色のいっさいの過程を完全に自動化した機器である.病院の化学検査,血液検査などにおける自動化の病理版ということができる.
 免疫組織化学的染色技術は,病理学のみならず形態学の諸領域で繁用され,この手法を用いた診断や研究に欠くことのできない方法となっている.しかし,この染色方法は,他の業務と平行して行ったり,初めて経験する人にとっては煩雑で従来の染色技術とは異なっためんどうさがあることから,この方面での自動化が待たれていた.このような状況下でここ数年のうちに国内外3社から自動免疫染色装置の発表があり,すでに発売されている.ここでは国産の製品(サクラ精機より発売,図)について述べる.

重合ヒト血清アルブミンレセプター

著者: 溝上雅史 ,   王珏 ,   姜葆芳

ページ範囲:P.352 - P.352

 B型肝炎ウイルス(HBV)は1965年Blumbergの発見以後,臨床的には大きく解明されたが,HBVの向肝性と種特異性については長い間不明であった.しかし,1979年Imai1)はHBVの向肝性と種特異性を両方説明可能とする魅力的な仮説を提唱した.
 すなわち,グルタールアルデヒドで重合したヒト血清アルブミン(重合ヒト血清アルブミン;poly-HSA)とHBVが結合することを示し,HBVには特有のレセプター(重合ヒト血清アルブミンレセプター;以下アルブミンレセプター)が存在するとした.そして,すでにpoly-HSAは肝細胞と結合することが知られていたので,その事実と合わせ,HBVのアルブミンレセプターがpoly-HSAと結合することにより,HBVがpoly-HSAを介して肝細胞に接着するのであろうと想定し(図),それまで不明であったHBVの向肝性をこの仮説で説明可能であるとした.同時にHBVの感染が成立するとされているヒトとチンパンジーの重合血清アルブミンはこのHBVのアルブミンレセプターと結合するのに対し,HBVが感染しない他の動物の重合血清アルブミンは結合しないことも示し,HBVの種特異性もこの仮説で説明可能であるとした.

免疫染色におけるモノクローナル抗体とポリクローナル抗体の差

著者: 小島勝

ページ範囲:P.353 - P.353

 免疫組織学的検索にはモノクローナル抗体(MAb)は不可欠な存在であるが,MAbはすべての点でポリクローナル抗体(PAb)に勝っているわけではない.
 本項では,MAbを光顕標本に用いる場合の長所と問題点をPAbと対比して述べる.

ラボクイズ

問題/病理

ページ範囲:P.328 - P.328

3月号の解答と解説

ページ範囲:P.329 - P.329

明日の検査技師に望む

チーム医療の担い手に

著者: 島健二

ページ範囲:P.308 - P.308

 チーム医療の必要性が叫ばれて久しいが,この間わずかずつではあるが,それなりの実績を上げつつある.私の専門の糖尿病を例にとっても,患者教育(糖尿病教室)に医師のみでなく看護婦,栄養士,検査技師も参画し,きめこまかな,バランスのとれた教育ができるようになってきている.もちろん,病気の種類によりコーメディカルスタッフの受け持つ範囲,貢献度は異なる.例えば糖尿病教室で検査技師は糖尿の測定のしかた,その問題点,さらに血糖簡易測定器を用いての自己血糖測定などについて講義している.最近,インスリン依存型糖尿病(IDDM)の場合,多くの患者は自己血糖測定(self monitoring of blood glucose;SMBG)を実施し,その測定成績をもとに患者自身がインスリン量を加減したり,また受診時それらの成績を持参させ,主治医はその成績に基づいて治療法を変更したりしている.ここで,長々と糖尿病教室の実際を説明したのは,患者自身が測定して得た尿糖,血糖の成績が,糖尿病診療において,いかに重要な位置にあるか,したがってこれらが正しく行われるため糖尿病教室での検査技師の講義がいかに大切であるかを理解してもらうがためである.
 医師,看護婦,時に栄養士は患者に直接接し,医療に携わっているという臨場感を味ってきた.もちろん,そこには喜びのみでなく,苦しみもあるが,医療従事者にしか味わえない,何かを味っている.

けんさアラカルト

輸血部における精度管理

著者: 人見祐子

ページ範囲:P.330 - P.330

 輸血部における精度管理には,検査室内のものとして,①検査試薬の管理,②検査手順・方法の管理が挙げられるが,これら以上に重要なこととして,③患者から検査室までの経路の管理—検体とラベル上の名前と伝票が合致するか否か,④検査室から患者への経路の管理—検査室で用意した血液が正しく指定の患者に使用されたかどうかの2点がある.
 輸血検査の中で最も重要で誤りの許されない検査はABO式血液型である.当院輸血部のABO式血液型検査は,③を確認するために,ⓐ検査室内(同検体で同時に),ⓑ病棟と検査室,ⓒ検査室内(再提出された検体で)と3段構えのダブルチェック方式で行っている.

トピックス

“Streptococcus milleri”groupの病原性

著者: 草野展周

ページ範囲:P.354 - P.355

はじめに
 Streptococcus milleriはviridans streptococciのひとつであるが,その呼称は菌名というより,数種の菌種の総称として使われており,“S. milleri”group(SMG)という表現が一般的である.Bergey's manualではoral streptococciの1グループに分類されており,α溶血または非溶血であるStreptococcus constellatus,Streptococcus intermediusと,β溶血を示すStreptococcus anginosusの3菌種が含まれている1,2).一方,DNAの相同性などからS. anginosusに統括しようとする分類グループもあるが,否定的な報告も多い.しかし,菌名としてはS. anginosusが最も古いため,これをグループ名として用いている場合もある3)

非定型骨肉腫

著者: 林香織 ,   今村哲夫

ページ範囲:P.355 - P.356

 骨肉腫(osteosarcoma;OS)とは“腫瘍性の類骨・骨を形成する悪性間葉系腫瘍”で,多くのものは10歳代に膝周辺の長管骨(大腿骨遠位,脛骨近位)の骨幹端部に発生する.組織学的には,骨芽細胞型,軟骨芽細胞型,線維芽細胞型があり,いずれの方向に強い分化傾向を示すかによって分けられる.これが通常型骨肉腫(usual or conventional OS)と呼ばれるものであるが,骨肉腫の中には年齢,発生部位や病理組織像などが通常型と異なるものがあり,これを非定型骨肉腫と呼ぶ.これらは現在までのところ表のごとくに亜分類されている.その種類は多く各疾患の発生はまれであるが,それぞれ異なった臨床病理像,生物学的態度,予後を有しており,正確な診断と適切な治療が必要とされる.
 骨肉腫は骨のどこから発生するかによって骨表面性,骨内性,骨外性に分けられる.以下,これに沿って非定型OSの代表的なものおよび最近の話題について解説する.

ストレス蛋白

著者: 加賀谷けい子

ページ範囲:P.356 - P.358

■ストレス蛋白とは
 生物は外界からの好ましくない刺激(ストレス)から身を守るためのいくつかの機構を備えている.その中のひとつが,細胞レベルで反応し,速やかにある種の蛋白質を合成することである.これらの蛋白質は通常ほとんど休止状態にある遺伝子から作られるもので,ストレス蛋白と呼ばれる.
 ストレス蛋白は通常でもわずかに合成されているが,ストレスを与えると遺伝子が活性化され,合成が急激に増加して細胞内に蓄積される.これらの蛋白質は,細胞をストレスによる障害から防ぐことによって細胞の生存を助けていると考えられている.

最近のサルモネラ

著者: 相楽裕子

ページ範囲:P.358 - P.359

 腸管感染症では食品や水を介する食中毒,国外感染,院内感染を含む施設内での発生および易感染性宿主の感染が問題であるといわれる1)
 その中でも,サルモネラは人獣共通感染症起因菌であるためヒトへの感染を防ぐのが難しく,食中毒の原因菌としても頻度が高い.また,一度感染すると容易には除菌されず,ヒトによっては重い感染症を引き起こすなど,腸管感染症領域の懸案のテーマであるといえる.

けんさ質問箱

Q ウイルス検査,特に血清検査でのHI反応やCF反応の使い分け

著者: 川名林治 ,   藤原実 ,  

ページ範囲:P.360 - P.362

 ウイルス検査の依頼を受けるとき,医師からは,例えばインフルエンザとか風疹とかいった指示しか出ておらず,HI反応やCF反応などの使い分けを問い合わせると任せると言われることがよくあり,どうしたらよいのか悩みます.項目や患者の時期,状態などにより,どのようなときにどのような検査法を用いたらよいのか,また結果をどう解釈するのかをお教えください.

Q 特殊染色での単球の染めかた

著者: 亀井喜恵子

ページ範囲:P.362 - P.363

 ペルオキシダーゼ染色をしたとき,単球は弱陽性で染まったり染まらなかったりしますが,単球が染まる染色法はないでしょうか.私の勤務先では現在,ペルオキシダーゼ染色+ギムザ染色を行っています.

Q MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)決定の基準薬剤

著者: 菅野治重 ,  

ページ範囲:P.364 - P.365

 MRSAを決定するときの薬剤にメチシリンやオキサシリンがありますが,国内では基準薬剤としてどれが適当なのでしょうか.

今月の表紙

胃癌と胃異型上皮(Group III)

著者: 諸傑 ,   町並陸生

ページ範囲:P.302 - P.302

 胃内視鏡の発達により胃粘膜の生検が盛んに行われるようになった.胃生検では積極的に悪性を示唆する所見はないが,悪性の病変も否定できない胃異型上皮に対してGroup IIIという表現が用いられる.
 写真左上はそのような病変のHE染色,右上は左上の組織の核を画像解析のため緑色に変換したもので,平均核面積は49.08μm2である.一方,写真左下は胃癌の腺管で,写真右下のようにその核を緑色に変換して画像解析装置で計測すると,平均核面積は46.22μm2であった.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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